最近、ネット不動産投資サービスを提供している株式会社GAテクノロジーズが、2024年の「47都道府県別の投資意識と実態調査」を発表しました。この調査は、2023年から開始され、全国の20代から60代の男女9,169人を対象に行われています。「貯蓄から投資へ」という日本の経済政策が浸透していることを受け、2024年の金融庁のデータによると、金融商品に関する「投資経験者」の割合は72.0%に達しています。
今回の調査では、各都道府県の投資に対する意識や実態を詳細に分析しており、地域ごとの特徴が浮き彫りになっています。
調査結果の概要
まず、投資を「現在やっている」と答えた人の割合を47都道府県ごとにランキング化した結果が興味深いものでした。1位は東京都で53.8%、続いて愛知県が49.0%、香川県が46.3%という結果になりました。一方、最も低い結果は秋田県で25.9%でした。特筆すべきは、投資経験がないという回答が最も多かった秋田県では、未経験かつ関心がないとの回答が38.6%にも上り、投資に対する消極的な印象が見受けられました。
次に、2024年の間に100万円以上の投資をしている割合について調査したところ、奈良県が24.7%で1位、次いで秋田県と山梨県がそれぞれ23.1%、23.0%と続きます。この結果から、投資を行っている人数は少なくとも、投資金額が高いという地域の特性が浮かび上がってきました。
また、総資産に関する調査では、3億円以上の資産を有する割合では東京都が1位(3.8%)、10億円以上の資産を持つ人が最も多いのは山口県(一位:2.5%)でした。興味深いことに、回答を避けた人が多かったのは京都府で、その割合は24.5%でした。
若年層の投資行動
20代で投資を始めた人の割合が高い都道府県も調査されており、これにおいても東京都が46.5%でダントツの1位、北海道が46.1%、静岡県が45.9%と続きます。このように、大都市圏だけではなく地方においても若年層の投資活動が活発化していることが確認されました。
ネット銀行とNISAの利用
投資の目的で利用している金融機関に関しては、ネット銀行の利用率が特に高い地域が明らかになりました。トップは山形県の36.8%、次いで鳥取県の36.6%、三位は秋田県と宮城県の34.7%でした。また、NISAの利用率に関しても、福井県が48.2%で1位、富山県が46.9%、長崎県が46.1%と、いずれも大都市圏以外の地域での利用が高い傾向にあります。
投資に対する価値観
最後に、「投資をする上で重要なポイント」についての調査結果も興味深いものとなりました。「ハイリスク・ハイリターン」を最も重要視しているのは東京都で、その値は11.6%。対照的に、岐阜県は「ローリスク・ローリターン」を21.9%と一番誘導しました。また、手軽さを重視するのは山梨県の28.2%、節税効果を見込むのは富山県が17.0%で1位となりました。
これらの調査結果から、全国的に投資に対する意識が高まっていることが分かります。地方においても、投資の多様性が見られ、それぞれの地域の特性や傾向が浮き彫りになってきました。今後もGAテクノロジーズでは、資産形成に関する情報提供を続けていく予定です。