高知の海を守る
2025-11-19 10:47:40

高知の海を守る出前授業!お笑いコンビの挑戦と環境教育

高知の海を未来へ!「ツーライス」が出前授業を実施



高知県の安芸市で行われた、次世代を担う子どもたちのための出前授業が話題になっています。お笑いコンビ「ツーライス」を講師に迎えたこの授業は、一般社団法人海と日本プロジェクトin高知の一環で行われ、小学生たちが豊かで美しい海を守ることの大切さを学びました。

イベントの目的と背景


このイベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一部として、子どもたちに海の豊かさを理解してもらい、未来の海環境を守るためのアクションを考える機会を提供することを目的としています。高知の海は現在、ごみの増加や生態系の変化という危機に直面しており、子どもたちにその現実を知ってもらうことが急務です。

出前授業の内容


2025年11月12日、安芸市立安芸第一小学校で行われたこの授業には、4年生の生徒25人が参加しました。授業では、ツーライスの二人と高知大学の宝金実央特任助教授、気象予報士の山岸拓氏が講師として登壇し、深刻な海洋ごみ問題と地球温暖化が海に及ぼす影響を解説しました。

海洋ごみ問題の理解


まず、ツーライスのヤスさんと大ちゃんが「海洋ごみ問題」について詳しく解説しました。海洋ごみには「漂着ごみ」「漂流ごみ」「海底ごみ」の3種類があり、特にプラスチックごみが全体の65.8%を占めることが示されました。毎年800万トンものごみが海に流入している現状が伝えられ、2050年には海にいる魚の量よりもプラスチックの量が多くなるという衝撃的な予測も紹介されました。

子どもたちは、生活の中でごみは必ずごみ箱に入れることの重要性を学び、身近な問題として意識するきっかけを得ました。

地球温暖化の影響


続いて、山岸さんが「地球温暖化」について触れました。過去100年で日本の海の温度が1.3℃上昇したとの事実を示し、この影響でカツオの生態系が変わる可能性を説明しました。また、海面上昇や海の酸性化に伴う漁業への影響についても詳しく語り、子どもたちと共に温暖化防止のための具体策を考えました。

実験と実践


座学の後には、炭酸キーパーとアルコールを使った「ペットボトルで雲を作る実験」が行われ、科学の面からも環境問題に触れました。子どもたちは実際に雲を作る過程を見て、実験を通して学びました。

未来の漁業を考える


高知大学の宝金氏が担当した授業では、地域の漁業の現状について話が展開されました。漁獲量が減少している中、安芸市から持続可能な養殖業の重要性を教え、安芸市の海の特徴を学びました。子どもたちは実際にブリの稚魚「モジャコ」を観察することで、海の資源を守るための具体例を知ることができました。

海岸清掃活動


授業の後、子どもたちは安芸市内の海岸で清掃活動を行いました。実際に手を動かし、ごみを回収することで、海が直面する環境課題を身をもって体験しました。

子どもたちの声


参加した子どもたちは、「今日学んだことを周囲に広めたい」と語り、節電や節水、清掃活動への参加に対する意欲を示しました。この出前授業は、未来の海を守るための第一歩となったことでしょう。

団体について


一般社団法人海と日本プロジェクトin高知は、地域の子どもたちが海に触れ、親しみを持つことを目指して活動しており、次世代に「黒潮の海」を引き継ぐための多様なプログラムを行っています。 詳しくはこちらで

高知の海を未来へ守る取り組みは、次世代の子どもたちにとって重要な学びとなりました。これからも、地域と共に海の環境を支えていく活動が期待されています。


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