教職協働で挑んだAIコンテスト、太陽フレア予測で最優秀賞!
東京工芸大学をはじめとする4大学による教職協働チームが、地球惑星科学分野データにおけるAIモデル作成コンテスト「GeoSciAI 2024」で、太陽観測データからの太陽フレア発生予測の課題で最優秀賞を受賞しました。
このコンテストは、日本地球惑星科学連合が提供する3分野の課題データから挑戦したい課題を選択し、その課題の目的を達成するような深層学習モデルを作成し、評価データにおける評価スコアを競うコンペティションです。
今回の受賞チームは、東京工芸大学事務局入試課員の橋本俊之主事を代表とし、国士舘大学、茨城大学、金沢工業大学の教員らで構成されています。
チームは、太陽磁場画像を用いて太陽フレアの発生予測を高精度に行える機械学習モデルの作成に取り組み、その成果が認められました。
教職協働の成功事例、大学間交流の意義を再認識
チーム代表の橋本主事は、「教職協働の力を最大限に引き出すことで、このような素晴らしい成果を得ることができました。今回の受賞は、大学間交流の成功事例ともいえます。今後も、本学の研究と教育の質を向上させるために尽力していきたいと考えています。」と喜びを語っています。
北島良三助教は、「チームで最優秀賞受賞ができたことは円滑なチーム内コミュニケーションの賜物です。職員と教員間のコミュニケーションと複数大学における教員間コミュニケーションが活発化することで今回の成果に結びつきました。共同プロジェクト・教職協働の意義を再認識しました。」と述べています。
大学の枠を超えた連携、今後の発展に期待
今回の受賞は、大学間の連携による教職協働の成功事例として、大きな注目を集めています。
教職員がそれぞれの専門性を活かし、協力することで、新たな発見や成果を生み出すことが証明されました。
今後も、大学間連携による研究や教育活動が活発化していくことが期待されます。
GeoSciAI 2024について
GeoSciAI 2024は、地球惑星科学分野におけるAIモデル開発を促進するために、日本地球惑星科学連合が主催するコンテストです。
気象、宇宙天気、地球内部の3つの分野から課題が設定され、各分野において最優秀賞が授与されます。
チームメンバー紹介
橋本俊之
東京工芸大学大学事務局厚木キャンパス事務部入試課主事。明治大学公共政策大学院にて公共政策修士(専門職)を取得。地方自治体での勤務(福祉、財政部門)を経て、現職。学内データを用いた可視化・分析や、学生募集広報を担当している。
榎本理恵
国士舘大学講師。東京理科大学大学院にて博士(理学)を取得。成蹊大学理工学部助教を経て現職。多変量モデルに関する研究を行っている。
川又泰介
茨城大学助教。東京理科大学大学院にて博士(工学)を取得。成蹊大学理工学部助教を経て現職。オンライン学習に関する研究を行っている。
北島良三
東京工芸大学助教。東海大学大学院にて博士(工学)を取得。成蹊大学理工学部助教を経て現職。企業発信メッセージ(社是など)の解析研究を行っている。
坂本真仁
金沢工業大学講師。福岡工業大学大学院にて博士(工学)を取得。成蹊大学理工学部助教を経て現職。無線メッシュネットワークに関する研究を行っている。
東京工芸大学について
東京工芸大学は、1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきました。2023年に創立100周年を迎えました。