新アプリ「ドライアイリズム」の登場
株式会社オハコが、順天堂大学との協力のもと、iPhoneアプリ「ドライアイリズム」をリリースした。このアプリは、先進的な医療研究支援ツールであるResearchKit®を利用し、ドライアイや眼精疲労に関する重要なデータを集めることを目的としている。
ドライアイの現状
ドライアイは、日本国内で2200万人以上、世界で10億人にも影響を及ぼす一般的な眼科疾患だ。しかし、この疾患を抱えている人々の多くは未診断であり、生活の質(QOL)を著しく低下させる要因となる。「眼精疲労」「眼痛」「頭痛」「自覚視力の低下」など、多様な症状が日常生活に影響を与える。
こうした現状を受けて開発された「ドライアイリズム」では、カメラを使用したまばたきの測定を通じて、自身の症状を数値化し、気づきを促進する。そのため、ユーザーは自らの症状を理解し、健康管理の一環として活用することが可能になる。さらに、その過程で匿名化されたデータがドライアイの研究に役立てられる。
アプリの使い方
「ドライアイリズム」の利用はとてもシンプルだ。まず、ユーザーは研究への同意をした後、基本情報を入力する。そして、カメラを使用して行うまばたきチェックや視力測定、OSDIというアンケートに基づいて自分のドライアイスコアを測定する。これを1日1回、7日間続けることが推奨されている。さらに、睡眠時間やストレス、モニターを見ていた時間などの生活習慣も記録し、最終的に1週間の結果をグラフで確認することができる。
このプロセスを通じて、自身のドライアイスコアの変化や生活習慣との相関を視覚的に捉えることができ、健康管理が促進される。患者は自分の症状を客観的に理解することで、必要であれば医療機関の受診を考える機会にもつながるだろう。
オハコの取り組み
株式会社オハコは、「気持ちが上向くデザインで心を動かし、世界を動かす」という理念のもと、UX設計及びUIデザインを通じて、地域社会や人々に貢献する体験を提供することに注力している。本プロジェクトでは、医療とテクノロジーの融合を目指し、産学連携の枠組みの中で研究や開発に従事している。
このアプリ「ドライアイリズム」は、オハコが得意とするUX/UIデザインの手法を最大限に活かした産業的価値創造の好例と言える。アプリの配信は、iOS9.3以上の端末に対応しており、今後ますますの普及が期待される。
最後に
「ドライアイリズム」は、ドライアイに悩む多くの人々に新たな健康管理の手段を提供する可能性を秘めている。今後の発展が期待されるこのアプリについて、公式サイトやApp Storeからの詳細情報をぜひチェックしてほしい。
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