博報堂キースリーとスターテイル、資本提携でWeb3社会の実現へ
日本の広告代理店大手、博報堂グループの博報堂キースリーと、Web3インフラ開発企業のスターテイルグループが資本提携を発表しました。この提携は、Web3技術の社会実装を加速させ、より多くの生活者がWeb3の恩恵を受けられる社会の実現を目指すものです。
両社の強みを活かしたシナジー効果
博報堂キースリーは、博報堂と渡辺創太氏が2022年12月に設立したジョイントベンチャーです。これまでに、ブロックチェーン技術を活用した数々のユースケース開発に携わってきました。一方、スターテイルグループは、日本発のパブリックチェーンであるAstarや、Web3インフラツール群であるStartale Cloud Servicesの開発を手掛けるなど、Web3インフラの構築で実績を上げています。
今回の資本提携により、博報堂キースリーの企画力や幅広いネットワーク、そしてスターテイルグループの高度な開発力と技術知見が融合。これにより、Web3サービスの開発から社会実装までを一気通貫で推進できる体制が整いました。
具体的な取り組みと今後の展望
両社はすでに連携していくつかのプロジェクトを展開しています。2024年1月には、博報堂、NTTデータと共にWeb3統合開発プログラム「web3 Sherpa」を提供開始。同年9月には、ソニーグループとの合弁会社であるSony Block Solutions Labs Pte Ltdと共同で開発された「Soneium(ソニューム)」上でのサービス構想・開発サポートを発表しています。
「Soneium」は、エンターテインメント領域でのWeb3活用に注目が集まるプロジェクトです。今回の資本提携によって、このプラットフォーム上でのサービス開発がさらに加速し、新たなWeb3体験を提供できる可能性が高まります。
渡辺創太氏は、インフラ整備が進んだ今、アプリケーションレイヤーの開発と社会実装が重要だと指摘。博報堂との連携強化により、Web3技術の社会実装を積極的に推進していく考えを示しています。
一方、重松俊範氏は、Web3が社会に本格的に浸透するにはまだ時間が必要だと認識しつつ、今回の資本提携がWeb3社会実現への確固たる一歩になると確信しています。
Web3のマスアダプションに向けて
今回の資本提携は、Web3技術の普及促進という大きな目標を共有する両社にとって、大きな一歩となるでしょう。両社の強みを活かした連携により、Web3がより身近で、多くの人々に利用される未来が期待されます。Astar、Soneiumといった具体的なプロジェクトを通じて、その未来像が現実のものとなる日も近いかもしれません。
今後、両社がどのような革新的なWeb3サービスを生み出していくのか、注目が集まります。