2025年9月度の職種別賃金伸び率ランキング
株式会社フロッグが発表した2025年9月の「職種別賃金伸び率ランキング」は、最新の雇用市場の状況を示す貴重なデータを提供しています。医療、教育、アパレル業界においては特に賃金が上昇しており、その要因について分析していきます。
調査概要
本調査は、アルバイト・派遣・正社員の雇用形態ごとに、主要9媒体から収集した求人情報を基に行われました。収集した媒体は以下の通りです:
- - アルバイト・パート: 「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」
- - 派遣: 「はたらこねっと」「エン派遣」
- - 正社員: 「doda」「type」「エン転職」「マイナビ転職」
主なトピック
厚生労働省が発表した2025年9月の地域別最低賃金額は、全国平均で1,121円。これは、過去最高の引き上げ額となっています。この背景には、雇用環境の変化や景気回復の兆しがあります。
雇用形態別の賃金増減率
- - アルバイト・パート: -2.88%~+1.86%
- - 派遣: -0.36%~+2.12%
- - 正社員: -1.34%~+0.21%
ここで注目すべきは、派遣の「ファッション/アパレル/インテリア」が+2.12%で1位だった点です。アパレル業界は依然として強い需要が見られ、求人も増加しています。
職種別の賃金伸び率
アルバイト・パート
1位: ファッション/アパレル/インテリア (+21円, +1.86%)
2位: 映像/イベント/芸能/キャンペーン (+16円, +1.31%)
3位: アミューズメント (+15円, +1.19%)
派遣
1位: ファッション/アパレル/インテリア (+31円, +2.12%)
2位: 教育/語学/スポーツ (+29円, +2.01%)
3位: 販売/接客/サービス (+14円, +0.96%)
正社員
1位: 教育/語学/スポーツ (+539円, +0.21%)
2位: 運輸/物流/配送/警備/作業/調査 (+470円, +0.19%)
3位: ファッション/アパレル/インテリア (+415円, +0.15%)
競合の影響
「ファッション/アパレル/インテリア」業界では、特にアパレル関連の派遣求人が多く出稿されており、これは株式会社iDAや株式会社スタッフブリッジの影響です。一方で、低迷しているのは「映像/イベント/芸能/キャンペーン」となっています。
まとめ
今回のデータは、2024年8月から2025年9月までの間に収集されたもので、特にアパレル業界が賃金の上昇に貢献していることが明らかになりました。今後も雇用市場の動向を注視し、求職者や企業にとって有意義な情報を提供していくことが求められます。さらに、市場ではほかの職種の動向にも影響があるため、各業界の変化にも敏感でいる必要があります。