鹿島建設が「楽楽明細」を導入し業務効率化を実現
株式会社ラクスが提供する電子請求書発行システム「楽楽明細」は、鹿島建設株式会社において新たに導入され、約20年使用してきた自社システムからの移行が完了しました。この変更により、メンテナンスコストをゼロにし、業務の効率化が図られることになりました。
鹿島建設、老朽化した自社システムの課題に直面
鹿島建設は毎月6千社以上の取引先と4万件以上の取引を管理しています。このため、複雑な支払情報を適切に管理し、取引先との認識の齟齬を防ぐ必要がありました。これまで同社は、自社開発のシステムに支払通知書のデータをアップロードし、取引先がそのデータをウェブブラウザで確認できる仕組みを運用していました。
しかし、このシステムも約20年間の運用の中で、プログラム言語やOSのバージョンアップに伴うメンテナンスが必要になり、コストや手間が課題となっていました。さらに、メンテナンスを担える人員が限られており、運用の見直しが急務となっていたのです。
クラウド型システム「楽楽明細」の導入
こうした課題を解消するため、鹿島建設はクラウド型システムの導入を検討し、2024年7月に「楽楽明細」を導入しました。このシステムにより、支払通知書の発行作業が効率化され、これまでのメンテナンスにかかっていた手間とコストを削減することが可能になりました。
システム導入に関する鹿島建設財務本部資金部の担当者は、「自社システムの老朽化によるメンテナンスコストや手間が増えている状況に深い懸念を抱いていた。この状況は、経済産業省が指摘する‘2025年の崖’とも関連すると感じていた」とコメントしています。
導入の決め手と期待される効果
「楽楽明細」の導入理由として、まず挙げられるのがその導入実績です。導入社数シェアがNo.1であることから、多くの企業がこのシステムを信頼し、採用していることがわかります。また、毎月約2万件の膨大なデータを処理できる能力を持ち、さらに導入時に専任のサポートも受けられる安心感も決定的な要素となりました。
担当者はさらに、「自社システムの運用は毎年数百万円のコストがかかっていたが、楽楽明細の導入によりコストがゼロになる見込みだ」と話しています。これにより、鹿島建設は運用の効率化とともに、コスト削減が実現できることが期待されています。
「楽楽明細」がもたらす新たな可能性
「楽楽明細」は、請求書、納品書、支払明細など様々な帳票の発行を効率化するためのクラウド型システムです。システムに帳票データをアップロードするだけで、取引先に応じた発行方法(ウェブ、メール、郵送、FAX)が選べ、手間のかかる印刷や発送作業を省くことができます。
このように、鹿島建設が「楽楽明細」を導入したことで、経営の効率化を図るための新しい一歩を踏み出し、今後の業務運営がさらにスムーズになることが期待されています。