byFoodとViatorの提携で広がる日本のグルメ体験
訪日外国人向けのグルメプラットフォーム「byFood」が、今や世界最大の旅行体験マーケットプレイス「Viator」と連携し、本格的なグローバル展開を開始することが発表されました。これにより、日本国内の食や文化体験が、世界中の旅行者に向けて広がることになります。具体的には、byFoodを通じてViatorに掲載される数万件に及ぶ食体験や文化体験が、簡単に予約できるようになります。例えば、パリやバルセロナ、ニューヨークといった世界の名だたる都市の食体験が、訪日外国人だけでなく、全世界の旅行者に対して提供されることになるのです。
旅行者の価値観の変化
近年、旅行者のニーズは大きく変化しています。コロナ禍を経て、「所有すること(モノ)」から「体験すること(コト)」、そして「今、この場所でしか味わえない瞬間(トキ)」という価値観に移行しています。特にミレニアル世代やZ世代の旅行者の70%が「旅の過程=体験を重視する」と答えており、旅行先を選ぶ際には65%が「体験が重要な要素」と考えています。このような情報は、これからの旅行業界における基盤を示唆しています。
旅行者が求めるのは新しい食文化や地元の人々との交流です。観光名所を巡るだけでなく、地域とのリアルな関わりが強まっているのです。このような背景を受けて、byFoodは食を通じた体験の提供を進化させ、国内外の旅行者に向けて広げることを決定しました。
byFoodの新たな展開
byFoodによって可能になる数万件の体験は、世界各国の食文化を感じられる貴重な機会です。今後は、Viatorとの連携を強化していくことで、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど、世界中の食体験がbyFoodを経由して簡単に予約できるようになります。また、多言語対応と多通貨決済が可能なため、どんな国からでも安心して利用できる予約体験が整えられています。
社会貢献への取り組み
byFoodでは、1件の予約ごとに開発途上国の子どもたちに10食分の給食を提供するという社会貢献モデルが採用されています。この取り組みは、世界の子どもたちを支える循環を生み出しています。2025年5月末時点で、累計約88万食の給食支援を達成しており、旅行者が体験を楽しみながら、世界の子どもたちを支援する仕組みが注目を集めています。
今後の展望
byFoodは今後も「Viator」をはじめとした外部パートナーとの連携を通じて、食と文化を中心にした体験のグローバル化を加速させていく予定です。社会貢献モデルもさらに進化し、旅行者・地域・社会をつなぐ場としての役割を強化していくでしょう。食を通じての新たなつながりを提供し、持続可能な社会を実現することを目指しています。
まとめ
「byFood」は訪日外国人のための 食特化のグルメプラットフォームですが、今回のViatorとの提携により、その特化型の枠を超え、グローバルな食体験を提供する場へと進化を遂げます。食べ物を通じての体験が、新しい価値を提供し、旅行者同士のつながりを深めることに期待されます。