おもちゃのミニカーで交通安全を考える「ミニカーじこちょうさたい」
2025年3月2日から、三井住友海上火災保険株式会社が「ミニカーじこちょうさたい」という新しい施策をスタートさせます。この取り組みは、家庭や外出時に頻発するおもちゃのミニカーにまつわる事故を通じて、親子で交通安全について考えるきっかけを提供するものです。子どもたちが遊ぶミニカーが、水没や衝突といった小さな事故の原因になることを知り、その背後にある交通安全の重要性を実感してもらうことを目的としています。
ミニカーに潜む交通安全教育の可能性
施策の背景には、国家公安委員会の「交通安全教育指針」があります。この指針では、年齢に応じた段階的な教育が求められており、特に幼児期には実際の例を交えた教育が効果的とされています。最近の調査によると、親子の約4割がミニカーにまつわる事故を経験していることが明らかになりました。さらに、調査対象の80%以上が、ミニカーの事故が毎日のように起きていると回答しています。これらの実態から、三井住友海上は、家庭内で交通事故について考える素材として、ミニカーの事例を取り上げることにしました。
施策の詳細と目的
「ミニカーじこちょうさたい」では、WEBサイトやSNSを通じて、親子からミニカーに関連する事故の情報を募集します。収集した情報を元にアクシデントを類型化し、どのような状況で事故が発生しやすいかを分析します。このプロセスでは、交通標識をデザインしたオリジナルの注意標識を開発し、日常生活における交通安全の意識を高めるための材料とします。
また、いくつかのアクシデント事例は2025年3月27日にプロジェクトWEBサイトに掲載され、全国の家庭に向けて事故防止に関する啓発活動を行います。
SNSキャンペーンで交通安全を広める
施策開始に伴い、SNSプラットフォームX上で「ミニカーじこちょうさたい 目撃情報投稿キャンペーン」が開催されます。参加者は、ミニカーに起こったアクシデントを報告することで、抽選で500名に「サーティワン アイスクリーム 500円分」がプレゼントされます。参加方法は、三井住友海上の公式アカウントをフォローし、アクシデントの詳細を所定のフォームに入力、さらに合せて写真を投稿するというものです。
おわりに
このように、ミニカーを介して交通安全を考える「ミニカーじこちょうさたい」は、子どもたちの交通安全意識を高める重要な取り組みです。家庭内での自然な会話を促し、安全な環境づくりに繋がることが期待されています。親子での参加や理解促進を通じて、今後の交通事故ゼロを目指す一歩が始まります。