ニッセンケンがサイエンスアゴラ2026に出展
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(東京都台東区)は、2026年9月12日(土)と13日(日)に開催される国内最大級のオープンフォーラム「サイエンスアゴラ2026」に出展します。特に注目すべきは、同センターが共同出展する「見えない違いを見つける科学」というプログラムで、これが「注目プログラム」として選出されたことです。
ニッセンケンはこれまで、試験や検査を通じて製品の品質評価を行ってきましたが、最新の研究としてAI画像解析、近赤外分光、磁気泳動などを応用した技術の紹介を目指しています。これによって、外見では判断できない材料の特性の違いを明確にし、今後の品質評価や持続可能な資源循環につなげる取り組みを行います。
見えない違いの可視化
「同じように見える布やプラスチックでも、それらの成分や構造には違いがあります」とニッセンケンが説明します。顕微鏡画像や光の吸収特性、さらには磁場の影響を受ける動きによってもそれは明らかになります。これを基に、AI技術を駆使し、見えない違いをデータとして捉え、それを未来のリサイクルや品質評価に役立てていく考え方が紹介されます。特に、AIが画像特徴を数値化する仕組みは、身近な表情解析の例を用いて説明され、来場者にとっても理解しやすい内容になっています。
AI画像解析とその活用
展示では、顕微鏡で撮影した繊維素材の画像をAIが解析し、個々の繊維を検出・分類する様子が展示されます。この技術によって、素材の違いを明確に可視化することが可能になります。
近赤外分光技術
また、布に近赤外光を照射し、得られたスペクトルを元に材質を特定する近赤外分光技術も重要な要素として取り上げられます。これは分子構造の違いを光のデータとして読み取る技術です。これにより、実際にどのような素材が使われているか、精度高く判断できるようになります。
磁気泳動による素材識別
さらに、磁気泳動によって材料を見分ける方法も紹介されます。これは磁場の強度の勾配に基づいて異なる材質が移動する仕組みを利用します。これにより、どの素材がどのように反応するかを実際の体験として感じてもらうことができます。
環境への配慮とリサイクル技術
特に目を引くのは、環境省の支援を受けた研究課題です。ニッセンケンの舟橋みゆきが研究代表を務める「小型近赤外分光器を用いた回収衣類選別補助装置の開発」では、衣類の素材構成を識別し、適切な衣類の選別が重要なテーマとなっています。この小型装置を使って衣服の素材を測定し、そのデータからリサイクル方法を推定するプロセスも目の前で体験できる予定です。
サイエンスアゴラ2026の基本情報
この展示は、9月12日と13日の2日間、東京都江東区にあるテレコムセンタービルで行われ、入場は無料で事前登録も不要です。主催は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)で、詳細は特設サイトで確認できます。
ニッセンケンについて
ニッセンケンは、1948年に設立されて以来、繊維製品を中心とした「試験・検査」を通じて、日本及び世界のものづくりを支えてきました。特に、アジア地域で唯一のOEKO-TEX®(エコテックス®)認証機関としても知られています。また、抗菌・抗ウイルス・消臭などの機能性試験や品質改善支援も行い、「品質課題のソリューションパートナー」として、新たな価値創出に貢献しています。
詳しい情報や出展の詳細は、ニッセンケンの公式サイトで確認可能です。