三菱電機が展示する宇宙技術の最前線
三菱電機株式会社は、2024年10月16日から19日まで東京ビッグサイトで開催される「2024国際航空宇宙展(JA2024)」に出展します。本展示会では、同社が取り組んでいる「衛星インフラ構築・データ利活用」と「宇宙空間・月などへの取り組み」をテーマに、安心・安全な社会の構築および持続的な人類の発展に向けた技術を紹介します。出展ブースは、西1ホールのW1-007になります。
衛星インフラ構築・データ利活用の取り組み
三菱電機は、衛星インフラとして地球観測衛星を利用し、地球環境の変化を把握するための革新的な技術を備えています。その一例として、先進レーダ衛星「だいち4号」や次期静止気象衛星「ひまわり10号」があり、これらは災害監視や気象予測、気候変動の把握に貢献しています。
また、衛星観測データを活用して「防災・減災」、「インフラ監視」、「カーボンニュートラル」、「海洋監視」といった社会課題に対応するソリューションを提案しています。これにより、衛星画像の処理や分析までを一貫して行い、実際の事例を通じてその効果を具体的に示す計画です。
さらに、測位衛星の分野では、自立測位を実現するために準天頂衛星システム「みちびき」を活用し、GPSの測位精度を向上させる取り組みを進めています。また、通信衛星についても、急速に増大する通信需要に応えるため、最先端の技術を駆使して国際競争力を持った衛星システムを開発中です。
宇宙空間・月などへの取り組み
三菱電機は、宇宙機や補給機における高度な技術活用に力を入れています。特に注目なのは、小型月着陸実証機「SLIM」で、こちらは2024年1月に誤差100m以内で月面に高精度着陸することに成功しました。また、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を行う新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」についても、その開発・運用に関する最新情報を紹介する予定です。
火星衛星探査計画(MMX)もMitsubishi Electricにとって重要なテーマであり、これは世界初の試みとして火星衛星の観測およびサンプル採取を行う計画です。
三菱電機の宇宙事業の展望
三菱電機はJA2024における出展を通じて、自社の宇宙事業の進展をさらなる前進のための情報共有の場と位置付けています。同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進める国内衛星開発プロジェクトの主契約者として積極的に関与し、日本における宇宙技術の最前線をリードしています。今後もその技術力を強化し続け、持続可能な社会の実現へ向けて挑戦し続ける意向を表明しています。
公式サイトおよび連絡先
お問い合わせは、三菱電機株式会社 防衛・宇宙システム事業本部 宇宙システム事業部まで。
- - 住所: 〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
- - 公式サイト