R-1 EPSとコロナ抑制
2025-12-18 14:02:24

R-1 EPSが新型コロナウイルスの抑制に寄与する可能性を発見

R-1 EPSが新型コロナウイルスへの抑制作用を示す



近年、株式会社明治と学校法人北里研究所の共同研究チームが、R-1 EPSと呼ばれる乳酸菌由来の多糖体が新型コロナウイルスの増殖を抑える可能性があることを細胞試験で確認しました。研究の成果は国際科学誌Scientific Reportsでも発表され、多くの注目を集めています。

R-1 EPSとは?


R-1 EPSは、Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1株から得られた菌体外多糖です。これまでにもナチュラル・キラー細胞の活性を高めるなどの免疫効果があったとされています。最近の研究では、このR-1 EPSが免疫細胞を刺激し、I型インターフェロン経路を活性化させることによって、新型コロナウイルスを含む複数のコロナウイルスの増殖を抑制することが確認されました。

研究の方法と結果


共同研究チームは、R-1 EPSで刺激したヒト末梢血単核細胞(PBMC)を培養し、その上清をヒト肺由来の培養細胞に加える実験を行いました。その結果、ヒトコロナウイルス229Eや新型コロナウイルスの増殖が抑制されることがわかりました。さらに、この抑制作用はI型インターフェロン経路の活性化によるものであることが示唆されました。

具体的には、R-1 EPSで刺激したPBMCの上清を使用した後、コロナウイルスに感染した肺細胞では、ウイルスの量や指定されたスパイクタンパク質の量が減少しました。また、感染後の細胞死も抑制される結果が確認されました。

研究の意義と今後の展開


新型コロナウイルス感染症は依然として脅威となっていますが、R-1 EPSが持つ免疫賦活効果は、ウイルスに対する新たな防御手段として期待されています。今後もさらなる研究を進め、R-1 EPSの感染防御効果を明らかにしていく予定です。特に、さまざまな感染症に対する可能性も視野に入れ、広く健康管理に役立てられるアイデアが模索されています。

この研究は、新しいウイルス変異株の出現に備えた防御策の一環として、自然免疫を強化する方法としてのR-1 EPSの有用性を示しています。今後のさらなる研究に注目が集まります。


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