自動倉庫システム導入で業務効率が大きく向上したティーツーケー株式会社
EC市場の事業主として活動するティーツーケー株式会社(T2K)は、商品の入荷から出荷までを一手に担っている企業です。最近、同社は倉庫内の業務効率化を目指して、ノルウェーのロボティクス企業であるAutoStoreの自動倉庫システムを導入しました。この取り組みにより、保管スペースの大幅な削減と作業省人化を実現し、物流プロセスが劇的に改善されたのです。
AutoStore導入の背景と目的
T2Kが抱えていた主な課題の一つは、平棚での人手作業に依存していたために慢性的な保管スペース不足が発生していたことです。また、入荷から在庫化するまでにかかる時間が約1日半から2日と長く、既存の限られたスペースの中で効率的な改善が求められていました。この状況を打破するために、AutoStoreの導入を決定しました。
AutoStoreは、その高い空間利用効率により、多品種少量の取り扱いが得意なT2Kにとって最適な選択肢でした。特に作業者が歩く必要なく操作できる高効率なピッキングシステムは、作業の効率を飛躍的に向上させることに繋がりました。さらに、オペレーションプロセスがシンプルであるため、経験に依存しない標準作業が確立できる点も大きな利点でした。
表敬訪問と導入の記念
2023年3月に、AutoStoreの日本法人であるAutoStore System株式会社のマネージングディレクター安高氏がT2Kを訪問しました。この場には、AutoStoreのパートナー企業である株式会社オカムラの営業課長も同席し、共に導入の成功を祝う記念の盾を授与しました。安高氏は導入現場を見学し、実際の作業改善を確認しました。
導入による具体的な効果
AutoStoreの導入により、T2Kは以前900坪のスペースに平置き棚で保管していた在庫を、250坪のAutoStoreに収容できるようになりました。これにより、なんと保管スペースを1/3に削減することができました。また、棚入れやピッキングのための歩行時間が短縮され、作業がよりスムーズに行えるようになりました。加えて、オペレーションが平準化されることによって、作業の省人化も達成されました。
持続可能な未来に向けて
T2Kは、自社の理念「つむぎだす未来」を掲げており、このような物流効率化により、更なる成長を目指しています。加えて、環境への配慮を重要な経営課題として認識しており、持続可能な関係の構築にも努めています。今後もAutoStoreは、様々な業種の企業において物流ロボットを活用し、在庫管理や業務効率の向上に貢献していくでしょう。
この成功事例は、EC市場における新たな流れを掴むための一つの手法として、今後多くの企業に参考にされることが期待されます。詳細情報は、オカムラ公式サイトやLOGISTICS TODAYを参照してください。