「工芸みらい基金」が新たに設立
石川県金沢市に拠点を持つ「公益財団法人ほくりくみらい基金」は、令和6年に発生した能登半島地震の影響を受けた工芸作家の制作活動を支援するための新基金「工芸みらい基金」を設立しました。この基金は、チャリティオークションの落札金額の一部を元に据えて運営されます。
支援を必要とする作家たちへの寄付
「工芸みらい基金」は、まず3月1日から助成プログラムへの公募を開始しました。この基金は、能登半島地震で被災した石川県内の工芸作家の活動を支援するために設立されています。また、賛同する方々からの寄付も受け付けており、集められた資金は半年ごとに支援に活用される予定です。
助成の対象とスケジュール
この基金の助成対象には、令和6年能登半島地震によって被害を受けた石川県の工芸作家が含まれます。ただし、主な制作拠点が他県にある場合や、特定の思想を広めることを目的とした作家は対象外となります。具体的な初回公募スケジュールは以下の通りです:
- - 1次受付:2025年3月1日(土)〜3月16日(日)
審査期間:3月17日(月)〜3月28日(金)
- - 2次受付:2025年3月17日(月)〜3月30日(日)
審査期間:3月31日(月)〜4月11日(金)
なお、助成総額に達した場合は、公募を終了する場合もあるため、早めの申請が推奨されています。
支援内容と助成額
助成額は1件あたり最大5万円となっており、自己負担は不要です。対象経費としては、工芸品の制作に必要な設備の購入費用や修繕費、材料の購入費が含まれます。詳細な内容は公式サイトで確認できます。
「工芸作家チャリティーオークション」の意義
今回の取り組みの背景には、「工芸作家チャリティーオークション」があります。代表の今西泰赳氏は、全国の工芸作家が出品した作品を通じて、被災地への支援を広めることを目指して第1回を開催しました。彼は、多くの温かい支援を受けたことに感謝しつつ、今も復興が進まない状況に直面していると具体実情を伝えています。
今西氏は、同オークションの意義を「作品に込められた思いが支援の輪を広げる」と強調しました。この取り組みを通じて、工芸作家たちが何ができるのかを模索しているとのことです。
「工芸みらい基金」への寄付について
この基金は、賛同者からの寄付を歓迎しており、寄付は税制優遇の対象となります。寄付に関する詳細や申込みフォームについては、公式ウェブサイトで案内されています。ほくりくみらい基金はこれまでも被災地の支援に取り組んできた実績があり、その寄付総額は7800万円を超えています。
さいごに
「工芸みらい基金」は、被災した工芸作家の支援を通じて、地域の文化を守り、復興を促す目的で設立されました。今後、助成活動を通じた支援の輪が広がり、一日でも早く被災地の復興が進むことを願っています。詳しい情報は公式サイトにアクセスして確認してください。