愛媛銀行が提供するAI搭載ラップサービスが資産50億円突破
愛媛銀行が株式会社FOLIOと連携し提供している「ひめぎんラップ/ROBO PRO AIラップ」が、2024年12月28日付で運用資産残高50億円を突破した。この成果は、2023年4月から本サービスを始めてからわずか1年8ヶ月で達成された。
SaaS型プラットフォームの導入
FOLIOは、2021年1月より投資一任サービスを実現するSaaS型プラットフォーム「4RAP」を提供しており、愛媛銀行はこのサービスを地域金融機関として初めて導入した。これにより、口座をそのまま利用しながら地域特有のファンドラップサービスを提供することが可能になった。
本サービスは、普通の預貯金とは異なり、AIを活用した資産運用を行える点が大きな魅力である。特に、初めての投資を行う人から経験豊富な投資家に至るまで、幅広い層から支持を得ている。
パフォーマンスの向上
サービス開始以来の運用実績は、リリースからプラス37.87%と好調を維持している。これはFOLIOが開発した独自のAI技術に依存し、相場に応じたアセットアロケーションを実施した結果である。このAIにより、投資家は自分のモニタリングを気にすることなく、資産運用を任せることができる。
ただし、運用実績は過去のものであり、将来の成果を保証するものではないとのことだ。投資にはリスクが伴うため、利用に際してはしっかりとした情報収集が不可欠だ。
4RAPの基本情報
「4RAP(for Robo Advisor Platform)」は、運用基盤システムと運用商品をワンストップで提供する点が特長。既存の金融機関に導入可能なSaaS型システムであり、自社のお客さまの口座を維持しながら、自社ブランドで投資一任サービスを提供できる。そのため、各金融機関に応じた柔軟なサービス設計が可能となっている。
FOLIOの提供する4RAPは、契約管理や運用管理のサポートだけでなく、ペーパーレスの対面営業用フロントツールも揃えており、使い勝手の良さが評価されている。
リスクと費用について
「ひめぎんラップ/ROBO PRO AIラップ」は元本保証や利回り保証がなく、預金保険の対象でもない。このため、株式相場や不動産相場の変動により損失の可能性もある。興味ある方は、愛媛銀行へ直接問い合わせるか、公式ウェブサイトを確認することをお勧めする。
FOLIOホールディングスのビジョン
FOLIOホールディングスは「明日の金融をデザインする。」をモットーに、将来に向けた新たな金融ソリューションを提供することを目指している。これには、一般の顧客だけでなく、金融機関に対しての投資一任運用ソリューションも含まれる。
今後も愛媛銀行との協力のもと、地域に根差したサービスを展開し、多くの人々の資産形成を支援することに力を入れていく予定だ。