2025年度持続可能な社会づくり活動表彰
公益社団法人環境生活文化機構が主催する「持続可能な社会づくり活動表彰」の2025年度受賞者が発表され、11月26日に表彰式が行われました。この表彰では、環境保全や資源循環、地域づくり、生物多様性保全、環境教育に関する優れた活動を行う団体や企業が顕彰されます。2025年度の受賞者は5団体で、それぞれ独自の取り組みによって持続可能な社会の実現に寄与しています。
受賞者一覧
- - 環境大臣賞: NPO法人真庭あぐりガーデンプロジェクト(岡山県真庭市)
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お節介野菜プロジェクト: 廃棄野菜を活用した地域福祉活動。
- - 地域づくり活動賞: NPO法人棚田LOVERS(兵庫県神崎郡市川町)
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いのちあふれる棚田: 約20年間の棚田保全と地域の未来に向けた活動。
- - ESD活動賞: 学校法人新渡戸文化学園 新渡戸文化中学校・高等学校(東京都中野区)
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国際認証マーク普及活動: 森林保全を目指したSDGsアクションプロジェクト。
- - 資源循環活動賞: アースサポート株式会社(島根県松江市)
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持続可能な地域共生: 廃棄物のリサイクルによる地域活性化。
- - 生物多様性保全活動賞: 大同特殊鋼株式会社(北海道枝幸郡浜頓別町)
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浜頓別PROJECT: クッチャロ湖自然再生による地域活性化。
各受賞者の活動内容
環境大臣賞: NPO法人真庭あぐりガーデンプロジェクト
このプロジェクトは、高齢者を中心に規格外野菜を活用することで、地域福祉を向上させる活動です。居住地域のコミュニティで、、地域の人々が集い、野菜をカットすることで、食品ロスの削減にも貢献しています。住民が主体となった介護予防プログラムは、高齢者だけでなく、子育て世代や障がいのある方々も参加できます。すべての世代が交流できる場が提供され、環境や農業の知識を深めることができます。
地域づくり活動賞: NPO法人棚田LOVERS
この団体は、棚田を未来の子どもたちに残すための活動を、地元の学校や自治体と連携して約20年続けています。家庭での米づくり体験や生き物観察、収穫フェスなどを通じて、自然の大切さを広めています。地域の棚田が放置される危機感に応え約23枚を再生し、多くの若者が新たに地域の担い手として関わるようになりました。
ESD活動賞: 学校法人新渡戸文化学園
新渡戸文化中学校・高等学校では、生徒たちが主体となり、森林保全と動物保護の教育を行っています。国際認証マーク「FSC®」の普及活動を通じて、消費者が選ぶことで森林環境を守る大切さを伝えています。ワークショップや地域のイベントで広がるこの活動には、多くの参加者が集まりました。
資源循環活動賞: アースサポート株式会社
島根県松江市を拠点に、ゴミのリサイクルを推進するアースサポートは、地域住民とともに持続可能な社会の実現を目指しています。太陽光パネルのリサイクルやCO₂削減に取り組むことで、地域の環境教育を行い、積極的に地域課題の解決に貢献しています。
生物多様性保全活動賞: 大同特殊鋼株式会社
北海道の浜頓別町で行われているこのプロジェクトでは、クッチャロ湖の自然再生に取り組んでいます。地元との協力を通じて生態系の調査や環境教育を実施し、動植物の豊かな生態系を育んでいくことを目指しています。
表彰式の概要
表彰式は、2025年11月26日に東京のKKRホテルで開催されました。出席者には受賞団体の代表者や審査員が含まれ、それぞれの活動に対して感謝の意が表されました。各受賞者は地域や環境に向けた熱い想いを共有し、持続可能な社会の実現に向けた新たな一歩が踏み出されました。
結語
この表彰は、持続可能な社会の実現に向けたさまざまな取り組みを評価し、さらなる普及を促進する大切な機会です。私たちも、こうした活動に注目し、参加することで、環境への意識を高めていくことができるでしょう。