ポラスハウジングが優秀賞を受賞
ポラスハウジング協同組合(埼玉県草加市)とポラスハウジング千葉株式会社(千葉県松戸市)は、建設人材育成優良企業表彰において「優秀賞」を受賞しました。この表彰は国土交通省と建設産業人材確保・育成推進協議会が主催するもので、建設業界における人材育成において顕著な成果を挙げた企業に与えられます。
建設人材育成における多様な取り組み
ポラスハウジングは、建設人材の育成に向けて様々な取り組みを行ってきました。その一環として、建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入や、ポラスグループが運営する認定職業訓練校との連携、技能五輪や全国大会への参加など、幅広い活動を展開しています。さらに、若い世代のものづくりへの興味を喚起するための建築模型コンペを共催し、業界への入職を促すなどの活動も行っています。
これらの努力が実を結び、今回の受賞へと繋がったと考えられています。今後もポラスハウジングは、建設人材の育成に向けた取り組みを絶やすことなく、次世代への技能の継承に力を入れていく方針です。
表彰式の様子
表彰式では、ポラスハウジングの代表理事である中内晃次郎氏が感謝の意を表しました。「この受賞は、私たちの努力と参加してくれた若者たちの熱意の賜物です」と語り、今後のさらなる人材育成の重要性を強調しました。
職業訓練校の役割
ポラスグループは、1987年に中央建築職業訓練校(現在のポラス建築技術訓練校)を設立しました。徒弟制度ではなく、受講生には給与を支払いながら技術を学ばせるシステムが特徴です。訓練では、木造建築と内装仕上工事、電気工事などの技術を習得し、卒業後はポラスグループの一員として活躍するチャンスがあります。また、全国の技能者が腕を競い合う「技能五輪全国大会」や「技能グランプリ」でも好成績を収めています。
建築模型コンペの現状
ポラス株式会社が主催する建築模型コンペは、15歳以上の高校生を対象にされています。製作した模型を作品として提出することで、学生たちの創造性とものづくりの楽しさを引き出すことを目的としています。昨年度は154点の作品が集まり、多様な表現が評価されました。2024年度のテーマは「斜面を活かした家」で、今後の作品も注目されています。
未来に向けた展望
ポラスハウジングは、今回の受賞を契機に、更なる人材育成と技能の継承に向けた取り組みを推進していきます。業界全体の発展にも寄与するため、持続可能な育成システムを確立し、多くの若者が建設業界に参加できる環境作りを目指します。