遠隔医療で地域医療強化
2024-06-27 13:28:47

藤田医科大学病院、遠隔医療システム導入で地域医療連携を強化

遠隔医療システム導入で地域医療連携を強化:藤田医科大学病院の取り組み



愛知県豊明市の藤田医科大学病院は、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を導入し、連携医療機関7施設との連携強化に乗り出す。このシステムは、医師が遠隔地から患者の状態をリアルタイムに確認し、的確な指示やサポートを提供することを可能にする。

背景:新生児医療における課題



近年、日本の出生数は減少傾向にある一方で、低出生体重児の割合は横ばいとなっている。地域医療機関で処置が必要な新生児が生まれた場合、高度な知識と技能を持つ専門医の迅速な介入が不可欠だ。しかし、電話での情報共有だけでは、患者の状態を的確に把握することが難しく、適切な処置や搬送の判断に課題があった。

Teladoc HEALTH導入による効果



「Teladoc HEALTH」の導入により、藤田医科大学病院の専門医は、連携医療機関の医師とリアルタイムに映像や音声を共有することができる。これにより、患者の状態を詳細に把握し、遠隔での診察、処置、情報共有をスムーズに行えるようになる。

具体的には、以下の場面で有効活用される。

新生児仮死や緊急疾患発生時の遠隔サポート: 専門医が遠隔から患者の状態を確認し、適切な処置や搬送の指示を迅速に行うことができる。
ハイリスク患者のフォローアップ: 定期的な情報共有や遠隔診療を通じて、患者の経過を継続的にモニタリングすることが可能になる。
他診療科との連携: 必要に応じて、小児循環器や小児神経等の専門医と連携し、迅速な診断と治療方針の決定を支援する。

関係者の声



藤田医科大学病院の宮田昌史先生は、「Teladoc HEALTH導入により、患児の詳細な映像情報や現場の状況を視覚的に得ることができ、より質の高い支援を提供できるようになった。また、病院内の他の専門医とも連携することで、迅速かつ的確な治療方針の決定に繋がる」と期待を表明している。

今後の展望



藤田医科大学病院は、Teladoc HEALTHを活用し、地域の医療機関との連携を強化することで、周産期・新生児医療の質向上と地域医療の充実を目指していく。

注釈



連携医療機関7施設: 南生協病院、八千代病院、あかね医院、徳重ウィメンズケアクリニック、産院いしがせの森、花レディースクリニック、セントファミリアクリニック

地域医療連携の強化: 「Teladoc HEALTH」が担う役割



「Teladoc HEALTH」は、専門医の不足や遠隔地へのアクセス困難といった課題を克服する画期的なソリューションとして期待されている。藤田医科大学病院の取り組みは、遠隔医療システムが地域医療連携を強化し、質の高い医療サービスを地域住民に提供するための有効な手段であることを示している。今後、遠隔医療システムの普及が進むことで、より多くの地域で質の高い医療が提供されることが期待される。


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