グラビス・アーキテクツの講演がもたらす、新たなプロジェクト管理法の視点。

グラビス・アーキテクツの講演が照らす、プロジェクト管理の新たな展望



最近、システム開発の現場では短納期化やコスト削減が急速に進んでおり、開発者たちにとっては、納期の遵守と品質確保がますます難しい課題となっています。このような状況において、グラビス・アーキテクツが提唱する「定量的プロジェクト管理」という手法が注目を集めています。これは、プロジェクトの進行過程に蓄積されるデータを活用し、進捗や品質の状況を視覚化することで、リスクの兆候を迅速に把握することを目的としています。

プログラム管理の重要性



グラビス・アーキテクツのアプローチは、プロジェクト管理の上位概念として位置づけられるプログラム管理の実践にあります。個々のプロジェクトが円滑に遂行されるよう、複数のプロジェクトが同時進行で、共通の目標に向かって進められるように横断的に管理することが求められます。このプロセスによって、プロジェクト間の相互関係を考慮しながら、全体の目標達成が図られます。

セミナーの概要



グラビス・アーキテクツの代表、古見彰里氏による講演「プログラム管理の成功に必要な3つのこと」が、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)主催のセミナーで行われました。この講演では、定量的プロジェクト管理の概念に基づいた適切なプロジェクトおよびプログラム管理の方法について解説されました。また、同社が開発したプロジェクト管理ツール「Compass(コンパス)」のデモも行われ、実際にプログラム管理を体感する機会が提供されました。

「Compass」を利用することで、プロジェクトの計画段階で設定したスケジュールと実際の進捗状況を数値として比較し、その差異を把握することが可能です。この機能により、複数のプロジェクトを一元管理し、視覚的に把握することができるのが大きな特長です。

マルチベンダーの活用とその課題



現代のシステム開発では、複雑化が進み、単一企業の製品だけでなく様々なベンダーの技術を組み合わせてシステムが構築されることが増えています。これにより、複数のベンダーが参加するマルチベンダーのプロジェクトが不可避となってきています。しかし、このようなプロジェクトでは、各ベンダーの文化やプロジェクトマネジメントのスタイルが異なるため、プロジェクト管理者には大きな挑戦が伴います。

本講演では、異なるバックグラウンドを持つメンバーを一つにまとめ、全体のプログラムを成功に導くために必要な3つのポイントについて解説されました。このポイントは、複数のプロジェクトを効率的にまとめるための鍵となります。特に、意思疎通の重要性や役割の明確化は、マルチベンダー環境での成功に寄与します。

セミナーの詳細



  • - 主催者: 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) 技術本部ソフトウェア高信頼化センター
  • - 開催日時: 2015年7月1日(水)13:30~17:30
  • - 開催場所: 東京都文京区本駒込で行われ、90名の定員で参加費用は2,000円となっています。
  • - 対象者: ソフトウェア開発の現場でプロジェクトの管理に携わる方々が主な対象です。

このように、グラビス・アーキテクツの講演は、現代のプロジェクト管理がどのように進化しているのかを示す一例であり、参加者は新たな知見を得られる貴重な機会を得ました。今後のシステム開発において、このような新しい管理手法がどのように広がっていくのか、その動向が注目されます。

会社情報

会社名
グラビス株式会社
住所
東京都千代田区霞が関3丁目2-5 霞が関ビルディング20階03-6441-3931
電話番号
03-6441-3931

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