新たなる散歩エッセイの楽しみ
直木賞を受賞した小説家・中島京子さんの新作エッセイ「今日もぼーっと行ってきます」が、2026年2月3日に株式会社KADOKAWAから刊行されることが発表されました。この作品は、中島さんが「カドブン」で連載していたエッセイを基にしており、日常生活からの解放をテーマにしています。
ぼーっとしたい、ただそれだけ
忙しい現代を生きる私たちにとって、心休まる瞬間はとても貴重です。「今日もぼーっと行ってきます」というタイトルに込められた思いは、散歩を通じて感じるありふれた日常との別れ。そして、その瞬間々に感じる自由と楽しさ。中島さんは、この新たな作品で、さまざまな場所を散策し、自然とアート、文化に触れ合うことができる幸せな時間を描いています。
本書には、東京港野鳥公園や国立天文台三鷹キャンパス、大山詣り、美術館、植物園、さらには地元の居酒屋や銭湯など、多彩なスポットが紹介されています。これらの場所を訪れる中で、見聞きする新たな発見や思索が、読者の心にも小旅行をもたらしてくれることでしょう。
自然と文化と歴史を感じる散歩
エッセイの目次には、「われわれはみな川鵜にならうべきだ」という瞑想的なタイトルがついた章から始まり、東京港野鳥公園における野鳥の観察を通じて日常の喧騒から解放される様子が描かれています。
国立天文台三鷹キャンパスでは、宇宙の神秘に思いを馳せ、山上からの景色や、銭湯でのリラックスしたひとときなど、様々な体験を織り交ぜながら、自然や文化の中で感じる心の豊かさを探求しています。
中島さんが訪れる場所は、単なる観光地ではなく、それぞれに深い歴史や思索があります。江戸時代の地図製作者、伊能忠敬の記念館では彼の功績に思いを馳せながら、歴史を感じることができます。また、池上梅園では雨にうたれて咲く梅の花に心を惹かれ、その美しさを楽しむ場面も描かれています。
散歩することで得られるもの
また、著者のこだわりは、ただの観光地巡りに止まらず、様々な感動の瞬間を大切にすること。散歩の途中で出会う人々との交流、風景を楽しむこと、そして地元の店での買い物や、居酒屋での一杯といった日常の小さな幸せを、適度に織り交ぜながら語ります。
読者がこの本を手に取ることで、自分自身の散歩をしたくなること請負です。中島京子さんが描く世界で、心地良い疲労感に包まれながら、新たな発見をする旅を楽しんでください。2026年の発売を心待ちにしたいと思います。
書籍情報
- - 著者:中島京子
- - 定価:2,200円(本体2,000円+税)
- - 発売日:2026年2月3日(火)
- - 判型:四六判
- - ページ数:240ページ
- - ISBN:978-4-04-115971-2
このエッセイは、ただの読書を超え、心の旅を提供してくれることでしょう。日常生活の中に、ふとした瞬間に見かける風景が色濃く映し出されることで、散歩をする楽しさを再確認していただけるはずです。