江戸川区の未来ビジョン
2022-10-05 10:00:01
江戸川区が掲げる2100年に向けた共生社会ビジョンと絵本制作
江戸川区は、未来に向けたビジョンを区民と共有するため、全国でも異彩を放つ「ともに生きるまちを目指す条例」を策定しました。これは、2100年における共生社会の実現を目指したもので、区民が共生の理念を理解し、実践するための手助けをすることを目的としています。この取り組みの一環として、区は『2100年を見据えた共生社会ビジョン』と『2030年を見据えたSDGsビジョン』、さらに子どもたち向けに作成された絵本を制作しました。
【区民の意見を反映したビジョン】
2100年のビジョンは、長期的展望に基づいたものであり、全3章から成ります。第一章は、協力と共生なくして迎える2100年の現実を示し、次に協力し合う未来の可能性を描いています。この対比を通じて、区民一人ひとりに未来の選択肢があることを伝えたいのです。第二章では、広報誌やホームページなどを通じて寄せられた区民の意見を載せ、参加型の自治体づくりを意図しています。最後の第三章では、江戸川区が目指す共生社会の5つのキーワードを紹介し、具体的な行動指針を示します。
また、2030年に向けたSDGsビジョンも発表され、これらは全5章で構成されています。SDGsの考えや2030年の目標、そして達成すべき17のゴールについて詳しくまとめられています。この2つの冊子は、区民が自らの意見を持ち、未来を考えるための重要な資料となるでしょう。
【子どもたちの理解を深める絵本】
さらに、特に子どもに向けて、かめおかあきこ先生による絵本『ワラビーのレストランクワガドーエのお客さん』が完成しました。この絵本は、様々な動物たちの個性に触れながら、共生社会の基盤である多様性を理解する手助けをします。ワラビーが営むレストランを舞台にした物語を通じて、小さなお子様でも興味を持って共生について考えられるように工夫されています。
江戸川区は、外国人住民や高齢者が増加していく中で、多様性に富んだ地域社会を形成しています。しかし、推計によると2100年には人口、予算、職員数が現在の約3分の2にまで減るとの予想があります。このような厳しい未来に対抗するため、斉藤猛区長は、将来を見据えて今取り組むべき施策や行動を明らかにすることが重要だと述べています。これからも江戸川区は、共生社会を目指し持続可能な未来を築くために、区民と共に活動を進めていく方針です。
まとめ
この取組は、江戸川区が目指すべき20230年や2100年の社会を見据えたものであり、地域の未来を形作るための大切な第一歩です。区民全員がこのビジョンを理解し、共に行動することで、真の意味での共生社会が実現されることを期待しています。今後も、このような取り組みが地域に広がり、より良い未来に繋がることを願っています。
会社情報
- 会社名
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江戸川区
- 住所
- 東京都江戸川区中央一丁目4番1号江戸川区役所
- 電話番号
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