自殺対策「SOSフィルター」
2025-03-27 12:51:21

児童生徒の自殺対策を支援する新ブラウザ拡張「SOSフィルター」

自殺対策の新しい取り組み「SOSフィルター」



NPO法人OVAは、児童生徒の自殺問題に対処するためのブラウザ拡張機能「SOSフィルター」のソースコードを限定公開しました。この取り組みは、日本国内のみならず、国外の支援団体と企業にも利用してもらうことを目指しています。特に、教育現場における自殺予防が求められる中で、SOSフィルターは自らの命を守るための新たなツールとして機能する期待が寄せられています。

NPO法人OVAのビジョンと活動



OVAは、若年層の自殺対策事業を行う非営利団体です。「助けて」が受け止められる社会を実現するため、自治体との協働によるデジタルアウトリーチや相談支援を展開しています。インターネットを通じて、誰でも気軽にアクセスできる支援を提供し、早期にサポート情報を得られる環境を整えています。近年の自殺総合対策としては、約40の自治体と連携しているほか、新たな施策としてGIGAスクール構想に基づいた1人1台端末の配布も行われています。

SOSフィルターの機能と特長



SOSフィルターは、児童生徒が特定の悩みや問題について検索した際に、自動的に相談窓口やセルフケア関連の情報を表示する仕組みを持っています。具体的には、悩みを抱える子どもたちが「自殺」や「いじめ」、「虐待」などに関するキーワードを検索した場合、必要な情報を直ちに届けることができます。これにより、助けを求めやすい環境を整えることが目的です。

このブラウザ拡張機能は、Google ChromeとMicrosoft Edgeに対応しており、約5000のキーワードが設定されています。特に、個人のプライバシーに配慮し、学生を特定することなく無償で利用できる設計となっています。

自殺対策の必要性について



日本では近年、自殺者数は減少傾向にあるものの、児童生徒の自殺者数は依然として増加しています。2024年において児童生徒の自殺者数は過去最多となる527人を記録するなど、依然として危機的状況です。このような事態を踏まえ、国も自殺対策としてICTの活用を推奨していますが、十分な発展が見られていないのが現状です。

限定公開に至る背景



SOSフィルターの公開は、国内外からのニーズに応える形で実施されました。具体的には、行政や教育機関からの要望や、海外の支援団体からの興味を受け、より多くの子どもたちにこのサービスを届けるべく設計されたのです。

OVAは、ソースコードを公開するため、各授業機関や団体が自らのニーズに応じたカスタマイズを行えるようにしています。これにより、多様な地域の問題に即した、自立した支援体制が構築されることが期待されています。

具体的な利用方法と展望



GitHubのプライベートリポジトリで管理されているSOSフィルターのソースコードは、エンジニアがいない団体でも容易に導入できるようマニュアルが提供されています。特に、キーワードリストの提供や、各団体が自由に設定可能な機能を通じて、より効果的な自殺対策が実現されるでしょう。

今後、国内外での普及が進む中で、教育委員会や支援団体と連携し、全国の児童生徒の命を救う取り組みとしてSOSフィルターが活用されることを期待します。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人OVA
住所
東京都新宿区西新宿7丁目17番7号廣田ビル401号室
電話番号
03-4233-0771

関連リンク

サードペディア百科事典: SOSフィルター 自殺対策 NPO法人OVA

Wiki3: SOSフィルター 自殺対策 NPO法人OVA

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