汚泥処理設備工事、丸亀市に新しい展開
株式会社石垣(東京都千代田区)は、丸亀市浄化センターにおいて新たな汚泥処理設備工事を手掛けることが決まりました。この工事は、現在の浄化センターが抱える老朽化の問題を解決し、最新の省エネルギー機器を導入することを目的としています。
設備更新の背景
丸亀市の浄化センターは、その劣化が進んでおり、汚泥処理の効率性を改善する必要があります。今回の新設工事では、最新鋭の機器が取り入れられ、汚泥処理システムの進化が期待されています。それにより、脱水ケーキの生成において低含水率を実現し、処分費用の削減にも貢献します。
契約内容
本工事の契約は、2021年4月30日に締結され、施工期間は2021年5月1日から2023年3月17日までとなります。契約金額は、1,800,000,000円(税抜)です。この設備工事は、浄化センター内に新たに設置されるもので、様々な設備が含まれています。
機器の詳細
- - 圧入式スクリュープレス脱水機2台
- - 差速回転型スクリュー濃縮機2台
- - 鋼板製消化槽1基
- - 下水汚泥由来繊維利活用システム1式
特筆すべきは、「下水汚泥由来繊維利活用システム(プラチナシステム®)」の導入です。このシステムは、下水処理で得られた助剤を使い、汚泥処理の効率化を図る革新的な技術です。これにより、汚泥処理や処分にかかる経費が削減されることが期待されています。
環境への配慮と地域貢献
本工事では、丸亀市や周辺住民の理解を得ながら、安全に配慮した工事を進める方針です。また、丸亀市新浄化センターの消化ガス発電事業と一体として進行し、地域の環境維持にも貢献することを目指しています。
下水汚泥処理の重要性
下水処理施設において発生する汚泥は、水分が多く含まれています。そのため、脱水処理が必要であり、脱水処理が効果的であればあるほど、施設の運営コストが低減されます。特に、近年では脱水が難しい汚泥が増加しており、より効果的なシステムが求められています。
株式会社石垣の技術力
株式会社石垣は、水インフラと産業を支えるプラント・エンジニアリングを手掛ける企業です。1960年の設立以来、様々な水関連技術に携わっており、高い評価を得ています。
会社情報
会社名:株式会社石垣
本社所在地:東京都千代田区丸の内1-6-5
設立年:1960年(創業1958年)
事業内容:脱水機・ろ過機等の製造と販売、上下水道プラントの設計・施工
従業員数:483名(2021年5月現在)
この新しい汚泥処理設備工事を通じて、丸亀市の水処理能力が向上し、より持続可能な地域社会の構築に寄与することを期待します。