特別公演『関寺小町』、伝統の舞台が2025年に甦る！

特別公演『関寺小町』、伝統の舞台を観る

2025年12月14日、国立能楽堂にて、特別公演『関寺小町』の上演が決定しました。この公演は、金春流の最も重要な秘曲とされ、明治以降の上演はわずか4回という非常に稀な作品です。1720年から1800年代以前の伝承をそのままの形で再現するこの舞台は、能楽ファンにとって見逃せない機会となります。

チケット情報

チケットはすでにカンフェティを通じて販売中で、会場は東京都渋谷区にある国立能楽堂です。チケットの価格は以下のようになります：

- SS席：15,000円
- S席：14,000円
- A席：13,000円
- B席：10,000円
- B席（25歳以下）：5,000円

全席指定・税込のこれらのチケットは、是非お早めにご購入ください。

『関寺小町』の魅力

本作は、江戸時代の六徳本に基づいた古式の公演で、登場人物は80世金春安明が務める小野小町です。物語は七夕の夜、関寺の住職が稚児を伴い、和歌を詠む老女を訪れるところから始まります。この老女がかつての美人詩人、小野小町であることが明らかになり、世の無情を嘆く様子は、見る者の心をつかんで離しません。小町が過去を懐かしむ姿や、最後には歳を重ねた体に恥じて帰っていく様子は、感情深いものがあります。

演者プロフィール

本公演では、金春流宗家の80世として名高い金春安明が主役を務めます。その経歴は驚くべきもので、6歳で初舞台を踏み、重要な演目に多く関わってきました。後継者としても息子にバトンを渡し、能楽界の重鎮として活躍しています。

公演のプログラム

d: 本公演は多彩な演目が予定されており、様々な仕舞や狂言も行われます。特に、金春流の実力派たちが集結し、あらゆる技を駆使して花を添えます。

過去の上演とこれから

『関寺小町』は1946年に初めて明治以降の舞台で上演され、その後の数回の上演でますますその価値が高まっています。金春円満井会の設立40周年を記念するこの特別公演は、伝統文化を保存し、次の世代に伝えていく重要な役割を果たします。能楽の魅力を体感できる舞台で、あなたもこの特別な瞬間を一緒に味わいましょう。