りんご農作業によるストレス軽減効果測定プロジェクト
飯綱町では、2024年10月17日・18日、及び10月31日・11月1日に、りんご農作業によるストレスの軽減効果を測定する興味深い取り組みが行われます。このプロジェクトは、大学や企業、農業団体、そして県の支援を受けており、地域資源を活かした持続可能な社会づくりの一環として実施されます。
背景と目的
飯綱町は、2023年度の「楽天ふるさと納税」においてりんごの売上が全国で1位を獲得するなど、豊かな果物生産の地域として知られています。ですが、現場では若者の町外流出や高齢化などによる人手不足が深刻な問題となっており、今後さらなる人口減少も予想されます。このような状況で、農業者が長く働き続けられる環境を整えたり、地域外からのサポートを充実させることが、果物生産の持続的な発展には必要不可欠です。
興味深いことに、農作業が適度なストレス解消をもたらすことは医学的に証明されています。健康経営に取り組む企業にとって、農作業は社員の健康維持や業務効率の向上に寄与する可能性があり、この測定プロジェクトはその有効性を具体的に示すことを目指します。
具体的な取り組み内容
本プロジェクトは、だ液成分の分析や自律神経の測定を通じて、りんご農作業によるストレス軽減効果を検証します。このデータは、農作業への参加を促進するための施策や、求人活動の向上へと活かされる予定です。また、農作業を取り入れた企業の研修プログラムや、癒しをテーマにした旅行商品の開発も期待されています。
測定スケジュール
1回目(10月17日・18日)
- - 10月17日(木) には、ワイン製造を行う「株式会社サンクゼール」を見学し、その後地域活性化の取り組みを行う「いいづなコネクトEAST」「WEST」を訪問します。参加企業による地域貢献策の提案発表会も予定されており、意見交換を通じて地域での浸透が図られます。
- - 10月18日(金) には、樹園地での農作業に先立ち、ストレスの測定を行い、その後農作業を体験します。この日の農作業も、参加企業が協力して進める予定です。
2回目(10月31日・11月1日)
1回目と同様の内容で実施されますが、日程や内容は変更の可能性があります。
終わりに
このプロジェクトは、「daywork(デイワーク)」という1日農業バイトアプリの普及を目指し、地域資源を活用した持続可能な地域つくりを進める取り組みの一環でもあります。飯綱町の皆さんだけでなく、広く参加を促進し、農作業の魅力を感じてもらえるような機会にしたいと思います。農業が単なる仕事ではなく、癒しやコミュニケーションの場にもなることを願っています。