横浜市立大学が社会課題解決を学ぶ特別講座を開催
2025年11月21日、横浜市立大学国際商学部にて特別講座「社会貢献型実習」が行われました。この講座では、NPO法人ETIC.が主催となり、パートナー企業である日本電気株式会社(NEC)及び卒業生の株式会社BANSO-COとともに登壇。
講座の概要
本講座は、20年以上にわたる「社会起業塾イニシアティブ」を通じて、企業とソーシャルセクターの協働による社会課題解決の具体例を学生に伝えることを目指しています。ETIC.はこのイニシアティブの運営を担っており、NECとは2002年度からの長期的な協力関係にあります。
横浜市立大学の吉永崇史教授が担当するこの特別講座では、SDGs達成に向けた企業や個人の活動を理解し、実践的なビジネスモデルを学ぶことが目的となっています。ETIC.は社会起業塾の事務局として、NECとBANSO-COへの協力を呼びかけ、3者の参加が実現しました。
講義内容とテーマ
講義では「企業とソーシャルセクターのパートナーシップ」というテーマが採用され、各団体の立場からその重要性が語られました。
- - ETIC.の視点:社会起業塾イニシアティブの概要と連携の意義について説明がありました。
- - NECの視点:若手起業家育成プログラム「NEC社会起業塾」の目的や、社員と起業家の交流から得た知見がシェアされました。
- - BANSO-COの視点:起業の動機や事業内容について、社会起業塾生としての立場から意見が述べられました。
学生の感想
講義後には多くの学生から参加の感想が寄せられました。「社会貢献と利益を同時に実現することの重要性を再認識し、社会貢献を『負担』でなく『価値創造』と捉える視点が不可欠であることを感じた」と話す学生や、「多様なスタートアップが支えている現状に感動した」との声もありました。このように、企業とスタートアップ、NPOが連携することで生まれる相乗効果の重要性が強調されています。
教授のコメント
吉永教授は、「授業を通じて、学生が社会課題に対して自分事として捉え、企業やNPO、起業家が連携して問題解決に挑む姿勢を学ぶことが重要であり、社会に新たな価値を向上させる人材育成に寄与している」とコメントしました。
今後の展望
ETIC.は今後も企業、NPO、起業家が対等に協力し合う事例を伝え、次世代を担う若者が社会に関心を持ち、未来への行動を広げるきっかけを提供していく予定です。また、社会起業塾では、引き続きパートナー企業とともに社会課題解決に取り組む起業家の支援に力を入れてまいります。さらに、起業家精神に富んだ人材が育まれるような仕組み作りも進めていく考えです。
このように、ETIC.とNEC、BANSO-COの連携によるこの特別講座は、学生たちに貴重な学びを提供し、社会課題への意識を高める意味深いプログラムとなりました。