リガク、新蛍光X線分析装置
2024-07-11 10:49:03

リガク、高感度レアアース分析を実現する卓上型蛍光X線分析装置「NEX CG II+」を発売

リガク、高感度レアアース分析を実現する卓上型蛍光X線分析装置「NEX CG II+」を発売



株式会社リガクは、エネルギー分散型蛍光X線分析装置「NEX CG II+」の国内販売を開始しました。本製品は、卓上型エネルギー分散型蛍光X線分析装置として好評の「NEX CG IIシリーズ」の最新機種です。

「NEX CG II+」は、従来機種から高出力のX線源を採用することで、重元素の感度が飛躍的に向上しました。これにより、従来の蛍光X線分析装置では難しかった、レアアース分析が可能になりました。レアアースは、スマートフォンや電気自動車などの製造に欠かせない元素ですが、資源の枯渇が懸念されています。そのため、レアアースの効率的なリサイクルが重要な課題となっています。

「NEX CG II+」は、環境分析やリサイクル分野において、レアアースを含むさまざまな物質の元素分析を迅速かつ高精度に行うことができます。これにより、資源の有効活用や環境負荷の低減に貢献することが期待されます。

「NEX CG II+」の特長



「NEX CG II+」は、以下の特長を備えています。

高出力100W X線管
65kV励起によるイッテルビウムYb K線(52keV)までのレアアースの分析
ナトリウム(Na)からウラン(U)の非破壊元素分析
固体、液体、粉末、コーティング、および薄膜の迅速な元素分析
微量分析に適した低バックグラウンド偏光光学系
大面積高速SDD検出器
大気、ヘリウム、または真空雰囲気で分析可能
高度なスタンダードレス分析プログラム(RPF-SQX)
簡単操作ユーザーインターフェース「らくらく分析」
残分推定機能(散乱線FP法)
* 最大52mm径のサンプルに対応するさまざまな試料交換機

リガクグループについて



リガクグループは、X線分析をコア技術とし、熱分析など最先端の分析技術で社会をけん引する技術者集団です。1951年の創業以来、産業・研究用分析のソリューションパートナーとして、90か国以上のお客様と共に成長を続けています。日本国内では、高いシェアを誇り、海外売上は約70%に達しています。応用分野は、半導体や電子材料、電池、環境・エネルギーからライフサイエンスまで、日々拡大しています。

まとめ



「NEX CG II+」は、高感度レアアース分析を可能にすることで、環境分析やリサイクル分野のさらなる発展に貢献する画期的な装置です。今後、リガクは「NEX CG II+」の販売促進活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。


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