教育版マインクラフトを活用した新たな探究学習プロジェクトの始動
福岡県福岡市に本社を置く株式会社ANET Riseが、教育版マインクラフトを利用したプログラミング教材「V-code」を全国の学校や学習塾に導入している。この取り組みは、児童・生徒の自立した学習を促進することを目的としており、その成果は徐々に広がりを見せている。
「V-code」はスライドをベースにしたシステムで、児童が自分でプログラミングの知識や思考方法を学ぶことができる。また、プログラミングが正確に行われているかどうかを自動的に判定する機能も搭載されており、これにより教員はプログラミング授業未経験でもスムーズに授業を進められるようになっている。
この3年間にわたり、導入した学校から寄せられた意見を反映しながら、「V-code」は継続的にバージョンアップを行ってきた。最近では、児童・生徒の進捗状況をリアルタイムで把握できる管理者機能も追加。此外、児童が計画通りにカリキュラムを進めているかを簡単に確認できる仕組みが整えられ、より効果的な学習環境が実現された。
2023年11月より、本プロジェクトは「情報×探究学習」というテーマで新たな取り組みを開始した。このプロジェクトは地域学習や平和学習と「V-code」を組み合わせ、マインクラフトを通じて学びを深めることを目指している。具体的には、福岡県久留米市の鳥飼小学校が筑後川の氾濫に関する「防災×情報教育」に焦点を当てたPBL型探究学習を実施している。
授業の一環として、実際に被災された方を招いた講演や、地域のフィールドワークが行われた後、11月21日には東北工業大学の小野桂介先生が特別講義を行った。この講義では、マインクラフトの中で氾濫によって浸水した街を再現し、児童たちは仮想空間でその規模や周辺地域の浸水確率を体感することができる。このような体験を通じて、地域の浸水被害を防ぐための防災アイデアをマインクラフト上に表現する取り組みも進められている。
このプロジェクトでは、将来的に発表会が2月初旬に控えており、児童たちは作成した内容を発表することになっている。地域に密着した学びを重視したこの取り組みは、教育の枠を超えた新たな可能性を秘めており、今後の展開に期待が寄せられている。
最後に、ANET Riseの公式ウェブサイトでは、さらに詳しい情報が掲載されているので、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
ANET Rise HP