リスキリングの実態と課題
2023-04-07 09:59:47
リスキリング費用は5万円未満?若手社会人の実態と課題、そして新たな支援プログラム
リスキリング費用は5万円未満?若手社会人の実態と課題、そして新たな支援プログラム
近年、デジタル化の加速により、個人のスキルアップ、つまりリスキリングの重要性が高まっています。しかし、その現状は必ずしも楽観視できるものではありません。
ONGAESHIプロジェクトチームが実施した調査によると、20~30代の社会人のうち、デジタルスキルの向上に必要性を感じながらも、現在取り組んでいない約360人を対象とした調査で、実に82%がリスキリングにかけられる費用は5万円未満と回答しました。この金額では、本格的なスキル習得に必要な講座を受講することは難しいのが現状です。
さらに、年収別に見ると、年収400万円未満の51%、年収400万円以上の36%が5万円未満と回答しており、経済的な格差がリスキリングへの参加を阻む大きな要因となっていることがわかります。これは、まさに「リスキリング格差」と言えるでしょう。
リスキリング中断の理由:孤独と成長実感の欠如
調査では、すでにリスキリングに挑戦したものの、途中で中断した人の理由も明らかになっています。最も多かった理由は「一人で勉強し続けるのがつらかったから」で45%を占めました。次いで「成長を実感できなかったから」(34%)、「お金が足りなくなったから」(24%)と続きます。
これらの結果から、単に学習機会を提供するだけでなく、学習者のモチベーションを維持し、継続的に学習をサポートする仕組み、そして経済的な支援が必要であることが浮き彫りになっています。
リスキリングへの意欲はあるものの…自信のなさが壁に
一方で、市場価値を高めるために学習したいと考える人は8割以上に上ります。しかし、「学習する自信がある」と回答した人は約半数にとどまりました。「自分に合う勉強方法がわからない」「理解できるか不安」といった理由が挙げられています。
新たな支援プログラム「ONGAESHI」
このような課題を解決するため、学習コーチによるサポートと転職支援を組み合わせた新たなプラットフォーム「ONGAESHI」が登場しました。ONGAESHIの最大の特徴は、リスキリング費用を学習者本人が負担する必要がない点です。転職先が採用費用の一部を育成費用に充てることで、学習者は無償でスキルアップを目指せる仕組みとなっています。
5月25日からは、先行講座として「DXデザイナー養成プログラム」が開講されます。これは、約2ヶ月間のオンラインプログラムで、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンターが認証しています。すでに100名を超える応募があり、5月14日まで受講者を募集中です。
まとめ:リスキリングの未来へ
今回の調査は、若手社会人が抱えるリスキリングに関する課題を改めて浮き彫りにしました。経済的な負担、学習継続の困難さ、そして自信のなさ。これらの壁を乗り越えるためには、ONGAESHIのような、学習者へのきめ細やかなサポートと、経済的な支援が不可欠です。
ONGAESHIの取り組みは、リスキリングのあり方を変える可能性を秘めています。今後の展開に注目しましょう。
会社情報
- 会社名
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ONGAESHIプロジェクトチーム
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿南1-11-2 4F
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