介護業界に新たな風を吹き込むKIIとZ-Worksの出資
東京都港区に拠点を置く慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、介護施設の運営を革新するZ-Worksに大きな一歩を踏み出しました。このたび、Z-Worksは総額7億円の資金調達に成功し、KIIからの出資を含め、介護現場での生産性向上とQOL(Quality of Life)の改善を目指す新しいチャレンジが始まります。
KIIは、慶應義塾大学の研究成果をもとにスタートアップを支援することを目的に設立されました。2023年10月には、大学発のインパクトファンド「KII3号インパクトファンド」を立ち上げ、デジタル技術を活用して社会的課題を解決するスタートアップでの投資を強化しています。
介護DXの未来を切り開くZ-Worksの技術
Z-Worksが開発した「ライブコネクト」は、LTE技術を活用したセンサーとクラウドシステムを結びつけています。このシステムは、心拍数や呼吸数などのバイタルサインを高精度で検知し、被介護者の状態をリアルタイムで把握することを可能にします。これにより、介護施設では見守り業務が効率化され、介護職員の負担軽減が期待されます。
特に、国内が直面している介護人材不足の課題に対し、Z-Worksの技術は、その解決策として注目されています。見守り業務の効率化はもちろん、事故の発生率の低下にも寄与することでしょう。
競争力を強化する資金調達
今回の資金調達により、Z-Worksは国内の介護施設への導入を拡大すると共に、在宅介護や海外市場への展開も見据えています。これにより、さらなる介護DXの推進が期待され、業界全体での生産性向上と介護従事者・被介護者のQOL向上に寄与します。
KIIのビジョン
KIIの使命は、「その研究が、その発明が、そのイノベーションが、社会を変えるまで。」です。このビジョンのもと、KIIは積極的に社会に役立つスタートアップへの出資を行い、医療や健康分野でのイノベーションを推進しています。また、金銭的リターンだけでなく、社会的・環境的なインパクトも考慮した投資を行うことがその特徴です。
今後の展開
介護DXは今後の日本社会において、ますます重要なテーマとなります。超高齢化社会において、Z-Worksの取り組みは他の介護サービスとも相まって、新たな市場を形成する可能性があります。今後の展開が非常に楽しみです。Z-Worksの進化とKIIの支援により、介護の未来が大きく切り拓かれることでしょう。
会社概要
- - 会社名: 株式会社Z-Works
- - 所在: 東京都豊島区高田2-17-22目白中野ビル6階
- - 設立: 2015年4月
- - 代表者: 高橋達也
- - 事業内容: 医療・介護業界向けIoTソリューションの開発・販売
- - Z-Works公式サイト
KIIとZ-Worksが連携することで、今後ますます多くの人々が健康で幸せな生活を送ることができる社会の実現が期待されます。