UPSジャパンとJR九州、新たな国際宅配便サービスをスタート
ユーピーエス・ジャパン株式会社(以下、UPSジャパン)と九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)は、新幹線と国際航空ネットワークを駆使した、便利で迅速な国際宅配便サービスを新たに提供することを発表しました。このコラボレーションにより、日本国内から米国やアジアをはじめ、世界各国へスピーディに荷物を配送できる体制が整いました。
新サービスの概要
本サービスでは、荷物をJR九州の「みどりの窓口」で預けることにより、博多駅まで新幹線で移送された後、UPSの北九州空港から定期便を利用して、同日のうちに発送されます。これにより、米国やアジアの主要都市への配送は最短翌営業日、カナダ、中南米、欧州、中東、アフリカへの配送も最短2営業日で可能になるとのことです。
環境への配慮
このネットワークの活用によって、トラック輸送から鉄道へのシフトが促進され、二酸化炭素排出量が約90%削減されるとされています。持続可能な国際輸送の選択肢を提供するだけでなく、運転手不足の解決をも目指しています。
サービスの開始時期
この国際宅配便サービスは、2025年1月14日からJR鹿児島中央駅で開始予定です。さらに、今後は他の駅への拡大も検討されているため、ますます利用しやすくなるでしょう。
各社のコメント
UPSジャパンの社長である加藤真氏は、JR九州との提携によって九州エリアでのサービスを強化できることに喜びを表しています。また、UPSは昨年から北九州空港に国際定期貨物便を就航し、九州の企業の海外展開を支援するために柔軟性とスピードを提供しています。
一方、JR九州の社長である古宮洋二氏は、同社の「はやっ!便」が国際輸送までそのサービスを拡大できたことを強調し、列車を活用した物流が運転手不足の解決策となりうる点についても言及しています。
UPSとJR九州について
UPSは、世界規模で広がる物流企業であり、その総売上高は910億ドルを超えます。国際輸送サービスだけでなく、在庫管理や流通加工など多岐にわたってサービスを提供しており、持続可能な物流の実現にも注力しています。
同様に、JR九州は九州エリアで多様な体験を提供する鉄道会社で、地域経済の発展に貢献しています。安全の確保と高品質なサービスを基盤に、地域とのつながりを大切にし続けています。
このように、UPSジャパンとJR九州の連携は、顧客に対して新しい価値を創造し、地域と共に成長する事業を促進するものです。今後の展開にも期待が寄せられています。