第1回「三井ゴールデン匠賞」受賞者決定
2023年2月16日、三井広報委員会より新たな賞「三井ゴールデン匠賞」の受賞者が発表されました。この賞は、「伝統とイノベーション」をテーマに、日本の伝統工芸に革新をもたらしている担い手を称賛することを目的としています。この賞は、地域の魅力を再発見し、未来に向けての持続可能な伝統の継承を促す機会を提供します。
三井ゴールデン匠賞の意義
三井広報委員会は「人を大切にし、多様な個性と価値を尊重することで社会を豊かにする」という理念のもとで様々な社会貢献活動を行っています。「三井ゴールデン匠賞」は、その活動の一環として設立され、特に伝統工芸の分野に焦点を当てています。近年、後継者不足などの課題がある中で、従来の技法や様式を継承し、革新を取り入れて活動している工匠たちに光を当て、次世代への橋渡しを目指しています。
受賞者一覧
今回の受賞者は次の通りです(50音順):
- - 株式会社岩鋳(南部鉄器、岩手県盛岡市):400年以上の歴史を持つ南部鉄器の工房で、さまざまな熱源に対応する鉄瓶やカラフルな急須を開発し、技術革新を実現。
- - 杉原吉直(越前和紙、福井県越前市):江戸時代から続く越前和紙の商店の代表で、異業種融合やデジタル技術を用いた新たな和紙製品の開発を推進。
- - 立川裕大(株式会社t.c.k.w):伝統技術を現代デザインに結び付け、高級インテリア市場に伝統工芸を広める取り組みが評価されています。
- - 株式会社能作(高岡銅器、富山県高岡市):独自の展示会を開催し、柔らかい「錫」を用いた使い手が自在に使える器を開発。地域社会にも貢献。
- - 福島武山(九谷焼、石川県能美市):技術力が高く、後継者育成や国際的プロジェクトにも積極的に取り組んでいます。
モストポピュラー賞の投票開始
受賞者の中から「グランプリ」と一般投票による「モストポピュラー賞」が選ばれ、3月29日に行われる贈賞式で発表されます。投票は2月16日から3月13日まで、公式WEBサイトで受け付けます。応募者の中から抽選で10名に伝統的工芸品ギフトカードも進呈されます。
実行委員会及び後援者
本賞は三井広報委員会が主催し、経済産業省や一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会が後援しています。特別協力として読売新聞社と宣伝会議が参加しており、方式的な透明性と広範な社会的信頼を確保しています。これを機に、地域の伝統工芸の素晴らしさや魅力が一層広がることが期待されます。
今後の展望
「三井ゴールデン匠賞」が成功を収めることで、今後もより多くの人々が日本の伝統工芸に関心を持ち、技術の継承が進むことでしょう。伝承者たちが新たなアイデアをもって「伝統×イノベーション」の先を行く姿勢は、次の世代にとってのインスピレーションとなり、多様性のある文化の発展に繋がっていくことが求められます。これからの活動とともに、ますます注目を集めることでしょう。