医療機器の見える化
2020-12-24 13:10:01

医療機器の管理を革新するIoTサービス「forista SECURE」登場

医療機関において、医療機器の管理は極めて重要です。しかし、施設内での機器の所在を把握することは容易ではなく、医療従事者はしばしば時間を浪費してしまいます。このような課題に対処するため、株式会社メディカルバイオサイエンスは株式会社ペダルノートと提携し、IoT SaaS型の物品管理サービス「forista SECURE(フォリスタセキュア)」を開発しました。

「forista SECURE」は、登録された医療機器のフロアマップ管理や、メンテナンスサイクルのリスト表示を行い、利用状況を24時間いつでも確認できるようにします。これにより、医療機器が現在どこにあるのか、または次にメンテナンスが必要な機器はどれかを即座に把握することが可能になります。

特に、コロナウイルスの影響で使用頻度が高まっている人工呼吸器のような機器を、確実に管理することが求められています。これまでの管理方式では、各病棟に機器の所在を問い合わせる手間がありましたが、「forista SECURE」を導入することで、この手間が大幅に軽減されます。現在、150の医療施設への導入を3年内に目指しています。

安全で効率的な医療を提供するためには、機器の迅速な把握が不可欠です。そのために既存インフラを利用したビーコンサービスを導入しました。従来の高額なビーコン設置ではなく、既存のWi-Fi環境を活用し、ナースコールで使用されているスマートフォンやタブレットにアプリをインストールするだけで、低価格での導入が実現しました。

このシステムは、医療従事者がリアルタイムで機器の位置を確認できることで、雑用から解放され、より重要な医療行為に専念できる環境を提供します。また、経営面においても、所有機器の有効活用が促進され、購入台数の削減が見込まれています。さらに、将来的には感染症患者との接触時間や経路の管理、徘徊のアラート機能なども盛り込み、さらなる医療現場のニーズに応えていく予定です。

「forista SECURE」により、医療機器の「今」がリアルタイムで見える化され、医療現場の業務効率を飛躍的に向上させることが期待されています。医療における機器の所在が即座に分かることで、医療従事者は無駄な時間を削減し、質の高い医療提供へと繋げることができるのです。

「forista SECURE」サービスの特徴


  • - 医療機器がいつでも分かるため、探す時間を大幅に短縮して作業効率が向上します。
  • - 既存インフラを活用することで、初期導入コストを低く抑えることができます。
  • - フロアマップなど、視覚的に分かりやすい管理ツールを提供し、直感的に利用可能です。

本システムの導入によって得られる主要なメリットは以下の通りです:
1. 重要な医療機器の可視化による事故リスクの低減。
2. GPS管理ができない室内を効率的に可視化し、管理の質を向上。
3. メンテナンス作業の効率化による人員の負担軽減。

このように、「forista SECURE」は医療現場における多くの課題に対し、革新的な解決策を提供することを目指しています。今後の展開に大いに期待できるサービスです。

会社情報

会社名
株式会社メディカルバイオサイエンス
住所
太田市清原町1-10
電話番号
0276-37-8550

トピックス(IT)

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