KPMG BEPS2.0ツール
2024-05-20 10:51:51
KPMGがBEPS2.0に対応する自動計算ツールの提供を開始
KPMGが斬新なBEPS2.0対応ツールを発表
KPMG税理士法人は、グローバルな税務環境の変化に対応するため、クラウド基盤の自動計算ツール「KPMG BEPS 2.0 Automation Technology(KBAT)」の提供を開始しました。この新しいツールは、BEPS(税源浸食と利益移転)2.0の第2柱であるグローバルミニマム課税制度に準拠しており、多国籍企業の税務プロセスを一新します。
BEPS2.0の影響と企業の対応
BEPS2.0の第2柱では、年間収益が7億5000万ユーロを超える企業が、事業を展開する国々で最低税率15%の課税を受ける可能性があるため、多国籍企業はこの新たな国際税務ルールに遵守する責任があります。この変化により、企業は従来のプロセスやシステム、データを見直す必要が生じ、求められるのは税務だけでなく、広範なガバナンス体制の変革です。
KBATの機能とメリット
「KPMG BEPS 2.0 Automation Technology(KBAT)」は、KPMGインターナショナルが開発した独自のツールで、既に100を超える企業グループにも導入されています。このツールは、試算、税引当金計算、会計情報の開示、コンプライアンスなどの要求に対応できるよう設計されています。具体的な機能として、評価や監視、集計、追跡、計算のサポートが含まれています。
さらに、世界各国の法令を定期的に更新し、Qualified Domestic Minimum Top-up Tax(QDMTT)計算に対応することで、国際的なM&A取引における影響の分析も可能です。このツールは、多言語対応や、税額の翌期繰越、ユーザーごとの画面設定、アクセス権限の管理機能など、ユーザー体験を重視した設計が特徴です。
日本企業へのサポート
KPMG税理士法人は、長年にわたり財務省や国税庁、経済産業省との連携を深めてきました。OECDによる国際的な税制改正の動向を早期に察知し、日本企業が直面する課題に迅速に対処しています。目指すのは、企業の持続可能な成長への貢献です。
このように、KPMGの「KBAT」はBEPS2.0の要求に応えるだけでなく、企業の税務プロセスを効率化し、より強固な経営基盤づくりをサポートします。今後、日本における多国籍企業の税務戦略は、この新ツールの導入によって一層進化することでしょう。
詳細については、KPMGの公式ウェブサイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
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KPMGジャパン
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-9-7
- 電話番号
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