大日本印刷 新拠点「JYOタワー」移転の詳細
2024年10月下旬、大日本印刷株式会社(DNP)は関西地区の中心拠点を「なんばSSビル」から「JYOタワー」(大阪市中央区)に移転します。この移転により、大阪府内に分散していた営業・企画部門が一同に集結し、社外パートナーと連携を強化することで、新たな価値の創出が期待されています。
新たな拠点での取り組み
DNPのすべての事業分野が集まる「JYOタワー」は、これまでの複数のオフィスを一つにまとめ、「対話と協働」を促進するための新しい環境を整備します。特に注目すべきは、「P&Iラボ・大阪」の存在です。これは印刷と情報を融合させた各種プロジェクトの場として機能し、新たにリニューアルオープンする予定です。このラボでは、さまざまな企業や団体との「対話」を通じて、多様な問題を共に考え、解決策を創出します。
また、最大50名が参加できるセミナーやワークショップが行えるよう設計されており、より多くのビジネス機会を創出することが狙いです。
環境に配慮したオフィス空間
新オフィス内では、DNPの環境に配慮した製品を活用したデザインが施されています。印刷の製造過程で出る用紙端材を再利用した「紙再生ボード」や、工場の廃棄物を再資源化したパネル、デザイン性を高めたネットフェンス「インターフェンス」など、持続可能性を意識した空間作りが進められています。これにより、社内外での新しい商品の開発やサービスが促進されることを目指します。
社員参加型の企画と設計
JYOタワーでは、社員がオフィスの企画や設計に参加することが推奨されています。この取り組みは、社員の愛着や納得感を向上させるための施策の一環で、社内の共創エリアのデザインや名称選定などにも社員が深く関与しています。また、今後2025年2月には200坪の社員食堂もオープンの予定で、有名店とのコラボメニューやDNPのオリジナルメニューが提供され、快適な職場環境の整備が図られます。
効率的な業務環境の実現
新オフィスでは、テレワークの常態化を考慮し、フリーアドレス対応エリアも増設されるなど、社員それぞれの働き方を尊重した環境が整えられます。また、部門を越えた連携を推進し、全社員が「P&I」の強みを活かしたイノベーションを生み出せるような工夫がなされています。
まとめ
DNPの新拠点「JYOタワー」は単なるオフィスの移転を超え、未来の働き方や企業文化の変革を目指しています。この新たな環境が、同社のビジネス戦略にどのように寄与していくのか、今後の動きに注目です。