山口県での合同救助訓練の実施レポート
2025年8月26日、山口県にて消防防災航空隊、森林管理局、そしてAUTHENTIC JAPAN(ココヘリ)による合同救助訓練が行われました。この訓練は、登山者や森林作業者の行方不明時における救助体制の強化を目的にしています。
訓練の概要
当日は、国立山口徳地青少年自然の家に集結した40名の参加者は、先ず発信機のセッティングや訓練目的についてのブリーフィングを受けました。この準備を経て、午前10時20分には航空隊のヘリが離陸、青空の下で訓練がスタートしました。
サーチ訓練の様子
10時30分、サーチ訓練が始まり、航空隊員はココヘリ受信機を用いて要救助者の位置を特定する作業に取り掛かりました。谷間の複雑な地形においても、工夫を凝らしたルート選定により数百メートル離れた地点から発信機の電波を捕らえることに成功しました。この手法は、特に森や谷の影響を受けやすい地域では、従来の方法よりも迅速な発見につながることが期待されます。
吊り上げ救助の実施
11時30分には吊り上げ救助に突入しましたが、当初予定していた場所では気流の影響でホバリングが難しかったため、訓練場所を柔軟に変更するなど軍事的な判断で対応しました。森林管理局職員をワイヤーで降下して救助し、見事に成功を収めました。
終了後の講評
訓練終了後には、航空隊と森林管理局の職員からフィードバックが行われ、発見の迅速さや安全判断の重要性が強調されました。全体としてポジティブな成果が共有され、今後の訓練の改善点も議論されました。
今回の成果と展望
今回の訓練を通じて、ココヘリ受信機の効果的な活用法が確立されただけでなく、発見までのリードタイムを大幅に短縮する手法も見出されました。また、参加した職員が実際の救助体験を通じ、救助される側の心理を理解することができました。
これらの訓練参加を重ねることで、森林での作業者や登山者の安全確保に貢献していくことが期待されます。AUTHENTIC JAPANは、今後も定期的な訓練を継続し、救助体制の強化を図っていく考えです。
参考リンク
この訓練は、単なるイベントではなく、すべての関係者が一体となって消防や救援に関する知識と技術を深める貴重な機会となりました。