新潟市は、株式会社Matchbox Technologiesと連携し、1回・数時間単位の求人と働き手をオンラインでマッチングする自治体公式のスポットワークプラットフォーム「(仮称)にいがたCITYマッチボックス」を8月に開設することを発表しました。
政令指定都市が公式のスポットワークプラットフォームを開設するのは、今回が初めてとなります。
本プラットフォームでは、企業は1日単位・短時間からの求人を簡単に掲載することができ、働き手は全国から閲覧・応募することが可能になります。
学生、介護・育児中の方、高齢者など、固定勤務が難しい方でも、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができます。
企業にとっても、労務管理の自動化により、短期単発の柔軟な就労条件で求人を出しやすくなります。
新潟市では、生産年齢人口の減少が課題となっており、特に20~24歳の転出超過が顕著です。本事業を通して、多様な働き方を促進することで、地域経済の活性化と人材育成・確保を図ります。
さらに、1日単位の体験就業の求人掲載も可能にすることで、長期雇用にもつなげていく計画です。
本プラットフォームは、マッチボックステクノロジーズが管理保守・運用を行い、企業・事業所は同社に利用申し込みを行います。
7月12日より、「(仮称)にいがたCITYマッチボックス」事業者登録専用サイトがオープンしており、企業はすでに登録を開始することができます。
また、同社は新潟県内の湯沢町、長岡市、南魚沼市、佐渡市など、4つの自治体と同様のプラットフォームを開設しており、実績を積んでいます。
今回の取り組みは、地方自治体が主体となって働きやすい就業環境を整備する、画期的な試みと言えるでしょう。
企業向け説明会開催
7月17日(水)と18日(木)には、企業向けの説明会が開催されます。サービス説明、活用事例紹介、基本操作、求人作成のコツなどを学ぶことができます。
説明会は、クロスパルにいがた5階交流ホールとオンラインで参加可能です。参加希望者は、7月16日(火)18:00までに下記フォームから申し込みが必要です。
説明会申込フォーム
新潟市が目指すもの
新潟市は、本事業を通して、多様で柔軟な働き方で、より多くの人が活躍できる社会の実現を目指しています。
家事や育児、介護など固定で働きづらい方や、シニア世代、学生、副業兼業を探している方など、誰もが自分に合った働き方ができる環境を提供することで、地域社会全体の活性化に貢献したいと考えています。
Matchbox Technologiesグループについて
Matchbox Technologiesグループは、人材雇用・労務管理を一体とした人材マネジメントのデジタル化により、人や組織の課題解決を目指しています。
同社は、「matchbox」というセルフソーシング®︎サービスを提供しており、企業は自社のデータベースに人材を登録し、人材募集を行うことができます。
「matchbox」は、現役従業員、OB・OG(退職者)、登録制アルバイトなど、多様な人材を登録することができ、シフトの共有から採用までを簡単に行うことができます。
また、勤務が確定した場合は、雇用手続き、給与計算、支払いなども自動化で対応し、企業と働き手の信頼関係をベースとしたコミュニティを実現します。
現在、関連特許を国内外に10件以上出願しており、うち7件が取得済みです。
新潟市の魅力
新潟市は、古くから「みなとまち」として栄え、明治22年の市制施行以来、近隣市町村との合併によって人口約81万となり、平成19年4月1日には本州日本海側初の政令指定都市となりました。
整備された高速道路網や上越新幹線により首都圏と直結しているなど、陸上交通網が充実しており、国際空港、国際港湾を擁し、国内主要都市と世界を結ぶ本州日本海側最大の拠点都市として高次の都市機能を備えています。
一方で、広大な越後平野は、米のほか、野菜、果物、畜産物、花き類など、農畜産物の一大産地です。また、日本海側に面し、信濃川・阿賀野川の両大河、福島潟、鳥屋野潟、ラムサール条約登録湿地である佐潟といった多くの水辺空間と里山などの自然に恵まれています。
今後の展開
新潟市は、「(仮称)にいがたCITYマッチボックス」を通じて、地域社会の課題解決に取り組んでいくとともに、多様な働き方を選択できる環境を整備することで、より魅力的な都市を目指していきます。