株式会社リード・リアルエステート、2025年度決算の詳細
2025年11月3日、株式会社リード・リアルエステート(NASDAQ: LRE)が2025年度の決算を公表しました。この結果により、同社の業績は前年からの収益性改善を示しており、更なる成長を目指す姿勢を強調しています。
業績のハイライト
2025年度における総売上高は188億円(約1億3,070万ドル)であり、昨年度の190億円からわずか0.6%の減少に留まりました。業績の主な要因である不動産販売は183億円(約1億2,700万ドル)で、前年の185億円から微減を記録しましたが、販売の平均単価が上昇したことが業績を支えています。
不動産販売からの収益は安定していますが、さらにホテル事業が新たな収益源として成長しており、ホテル関連の収益は5億3,530万円(約370万ドル)に達し、前年から15.5%増加しました。
売上原価は148億円(約1億240万ドル)で、前年からは減少傾向にあり、これにより売上総利益率は19.8%と、前年の15.6%から大きく改善しました。
営業利益の改善
営業利益は14億7,500万円(約1,020万ドル)に達し、前年同期の8億9,860万円から64.1%も増加しました。これは、販売経費の効率化や、高利益率のホテル取引の増加によるもので、営業利益率も7.8%と前年からの改善を見せています。
一方で、支払利息は市場金利の上昇を反映し4,450万円(約30万9千ドル)に達していますが、その他の収益は減少傾向にあります。全体的に、株主に帰属する当期純利益は8億4,680万円(1株当たり62円)となり、前年から35.1%の増加を示しました。
事業戦略と今後の見通し
代表取締役の長原英司氏は今期の決算に関して、リード・リアルエステートが日本の不動産市場での地位を強固にしているとコメント。また、質の高い不動産の提供を通じて株主価値を長期的に高めていく方針も示しました。
今後の事業展開に関しては、訪日観光客数の増加や東京の住宅需要の強さを背景に、2026年度も事業成長に邁進すると述べ、特にホテル事業の展開を強調。株式会社リード・リアルエステートのフラッグシップホテルブランド「ENT TERRACE」に加え、新たなコンセプトによるホテル開発を計画しているとのことです。
国内におけるホテル事業の成長を支えるため、東京だけでなく地方でもの営業拡大を行い、日本国内外における高付加価値不動産の発掘にも注力するとしています。さらに、フィリピンやマルタへの海外進出も計画中です。
決算発表の詳細
2025年度の決算発表のための電話会議が行われ、今後の事業見通しも詳しく議論された模様です。経営陣からの詳細な説明を通じて、株主への信頼感とさらなる成長の期待が高まっています。電話再放送も提供され、意見交換が活発になっています。
結論
リード・リアルエステートは、不動産市場の変化に柔軟に対応しながら、持続可能な成長を目指しています。ホテル事業の拡大と海外展開が鍵になる中、投資家の期待にも応えていく姿勢を示しています。これからの動向にも注目が集まります。