蛾の魅力を探る決定版『世界の蛾』が2025年に登場!
株式会社河出書房新社は、新たな書籍『世界の蛾』を2025年9月29日に発売します。この本は、蛾を愛する全ての人のために作られた決定版とも言える一冊で、蛾の美しさと多様性を徹底的に掘り下げています。
蛾の不思議な世界への扉
蛾は、個体数や種数において非常に多様化している昆虫群です。実際、チョウ目(蛾と蝶を含む)の種は16万以上ですが、まだその数倍の種が存在すると考えられています。特に北半球では、蛾の種数が蝶よりも圧倒的に多く、進化的には昼行性の蝶が夜行性の蛾の系統に由来します。この書籍では、日本における蛾類学の新たな金字塔として、日本蛾類学会会長の枝恵太郎氏による推薦も受けています。
美しさと驚異的な生態
『世界の蛾』では、蛾の魅力が多角的に紹介されています。美しい模様や翅の形状、幼虫と成虫の違いなど、ページをめくるたびに新たな発見があるでしょう。特に、蛾が持つ防御のための擬態や棘、さらには有名な蚕など、様々な生態が豊かに描かれています。蛾を知ることで、より深くその世界に魅了される人が多いことでしょう。
本書の見どころ
この書籍は、世界の蛾類105分類群を網羅し、それぞれの形態や生態に関する最新の知見を提供します。350点以上の美しい生態写真が収録されており、直感的に蛾の世界が理解できる内容となっています。本書の特長は以下の通りです:
1.
多様な蛾類の紹介:原始的な種類から進化した大蛾類まで、105グループを徹底的に紹介。
2.
分布や生息環境の可視化:各種の分布や寄主植物の特徴を一目で理解できる。
3.
美しい生態写真の収録:専門的な知識がなくても楽しめる充実したビジュアルコンテンツ。
4.
充実した序論:形態や生態、人との関わりについて幅広く取り上げた豊富な内容。
5.
初心者から専門家まで:専門用語解説や系統樹を掲載し、幅広い層に楽しんでもらえる。
翻訳と監修の背景
この書籍の日本語版監修を行ったのは、昆虫学に精通する屋宜禎央助教と千代田創真博士です。彼らは、蛾類に関する最新の知見を反映させるため、翻訳と編集に苦心しつつも、蛾類研究の裾野を広げる一助となることを目指しました。また、専門用語の翻訳や日本語との整合性を重視し、分かりやすい表現に尽力しています。
学びが詰まった一冊
『世界の蛾』は、ただの図鑑としてではなく、蛾の研究や観察への興味を深めるための重要な資料です。教育現場や愛好者にとっても、楽しく学べる要素が盛り込まれており、これまでに類を見ない内容となっています。日本における蛾類の理解を助けるためにも、是非手に取ってみてください。
書誌情報
書名:世界の蛾
著者:デイヴィッド・L・ワグナー
日本語版監修:屋宜禎央、千代田創真
訳者:矢能千秋
定価:6930円(本体6300円)
初版発売日:2025年9月29日
出版社:河出書房新社
私たちの周りにいる蛾が持つ魅力を、この一冊で思いっきり堪能してみませんか。驚くべき蛾の世界の扉を、あなたの手で開いてみてください。