セムコープ ロジスティクスパークの建設が始まりました
最近、阪急阪神不動産株式会社と株式会社シーアールイーがシンガポールのセムコープ デベロップメント社と提携し、ベトナム北部のVSIPハイフォン工業団地において物流倉庫「セムコープ ロジスティクスパーク」の建設に着手しました。このプロジェクトは、物流施設の開発・運営を目指す一環として進められています。
プロジェクトの概要
この物流倉庫は、敷地面積約23,000㎡(約7,000坪)、2階建ての構造を持ち、総賃貸面積は約20,000㎡(約6,000坪)に及びます。着工日は2024年10月22日で、竣工は2025年秋を予定しています。完成すれば、セムコープ インフラ サービス社を通じて、ベトナム北部において5棟の物流倉庫を運営し、中部にも6棟の物流倉庫を持つことになります。これにより合計11棟、総賃貸面積は約15万㎡となります。
複合都市としての魅力
新たな倉庫が建設されるVSIPハイフォン工業団地は、ベトナム北部最大の港湾都市であるハイフォン市に位置しており、アクセスが良好です。市と首都ハノイを結ぶ主要幹線道路が整備されているため、広域物流拠点としての優位性が高まっています。この地域はベトナム・シンガポール両政府の支援を受けて開発されており、ハード面も充実しており、質の高いカスタマーサービスが提供される環境が整っています。
企業の取り組み
阪急阪神不動産株式会社は、大阪を拠点に様々な不動産事業を展開しており、資本金124億円、2024年3月期の売上高は1,363億円を記録するなど多角化した経営を行っています。同社は物流施設の賃貸や不動産開発、エリアマネジメントなどに力を入れており、今後も海外インフラにおける事業展開を進めていく方針です。
一方、株式会社シーアールイーも東京を拠点に物流施設の賃貸や管理、開発、仲介を手掛ける企業です。資本金は53億円で、2024年7月期の売上高は669億円に達しています。両社が持つノウハウとリソースを組み合わせ、ベトナム市場においてさらなる成長を目指しています。
セムコープ社の役割
さらに、シンガポールのセムコープ デベロップメント社は、国際的な投資会社Temasek Holdingsの傘下にあり、アジアにおける工業団地開発で30年以上の経験を誇る企業です。彼らの専門知識が、ベトナムにおける物流倉庫の品質向上と効率化に寄与すると期待されています。
結論
新たに誕生する「セムコープ ロジスティクスパーク」は、ベトナムにおける物流施設の質を向上させ、地域経済に貢献することでしょう。今後の進捗に注目が集まるプロジェクトです。