千葉市のWIND実証実験
2019-06-27 15:00:01
千葉市で国内初のシェア電動キックボード「WIND」実証実験が始動
千葉市で始まるシェア電動キックボード「WIND」の実証実験
2019年7月2日、千葉市でシェア電動キックボード「WIND」の実証実験が始まりました。このプロジェクトは、日本国内で初めて自治体と連携したものとなります。協力するのは千葉市で、実験は稲毛海浜公園や海浜幕張駅周辺、千葉市動物公園内などで行われます。この実証実験では、短距離移動の新たな手段としての電動キックボードの可能性が探求されます。
「WIND」は、世界で17都市に展開するWind Mobilityの日本法人が提供しています。この電動キックボードは4G SIMとGPSを搭載しており、スマートフォンを使って簡単に利用できるのが特徴です。利用者は、駅やバス停から目的地までの“ワンマイル”の移動をスムーズに行うことが期待されています。特に、観光地巡りや都市内移動において、その効果が顕著とされています。
実証実験の目的
今回の実証実験は、主に安全性の検証と利用者のニーズ把握を目的としています。具体的には、電動キックボードに対する利用者の反応や問題点の抽出、さらにはビジネスモデルの確立が挙げられます。また、現行の法律では電動キックボードは原動機付自転車に分類されるため、公道での走行には特別な基準が求められます。具体的には、ヘルメットの着用や保安基準の遵守が必須となります。
このプロジェクトを通じて、日本国内におけるモビリティの実態に合った仕様や利用方法の提案を目指しつつ、海外の成功事例も参考にしていく意向です。特に注目されるのは、ドイツなどのユニークな公道走行条件に関する取り組みです。
「WIND」の特徴
「WIND」の利用は、18歳以上かつ原付1種運転免許保持者が対象です。運営時間は9:00から18:00までで、料金はロック解除に100円がかかり、その後25円/分で運用されます。また、1時間850円、1日2000円というパスも用意されています。
この電動キックボードはフル充電で約50kmの走行が可能で、運転には専用のアプリが必要です。アプリを使って運転免許証を登録し、ロック解除を行って運転を開始します。運転後は、各地のポートに戻してロックをかけることで終了となります。
安全への配慮
利用者の安全はこの実証実験における最重要課題と位置づけられています。そのため、GPSなどの位置情報を活用した安全策が講じられており、設定範囲外での走行は禁止されています。さらに、リアルタイムでの監視体制も導入されています。また、自賠責保険の書類も車体に付属し、運転免許証の確認も厳格に行われます。
この実証実験の成功が、日本国内における電動キックボードの普及につながることが期待されています。千葉市民や訪日外国人にとって、新たな移動手段としての可能性を秘めた「WIND」に注目が集まっています。
会社情報
- 会社名
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Wind Mobility Japan 株式会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門城山トラストタワー21階
- 電話番号
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