四国化工機グループの東洋科学が紙容器製造を開始
四国化工機グループに属する東洋科学株式会社は、プラスチック容器の製造に加え、2024年4月から新たに紙容器の製造を始めることを発表しました。これまで主に飲料カップやマーガリン容器を製造してきた同社は、環境問題への対応として、脱プラスチックの流れに乗って紙容器の製造ラインを設けることとなりました。
新規参入のポイント
近年の海洋プラスチック問題は、多くの企業にとって重大な課題となっています。そのため、東洋科学も環境に配慮した製品の開発に取り組む必要があると判断し、新たに紙容器の製造事業に乗り出すことにしました。
既存のプラスチック容器の製造に加え、紙容器のラインを新設したことで、幅広い食品容器を手掛ける総合食品容器メーカーとしての成長を目指しています。これまでの経験を活かし、グループ内の技術的支援を受けながら、スムーズな業務の遂行を図っています。
製造ラインの概要
東洋科学の紙容器製造ラインは3つのラインから構成されており、昨年10月から立ち上げが始まり、全てのラインが12月に完成しました。今回のプロジェクトでは、月間900万個の製造能力を持ち、まずはヨーグルト用の紙容器が生産されています。特に重要なのは、グループ会社である四国パックが持つ紙容器製造の技術が大いに役立ち、作業がスムーズに進んだ点です。
今後の展望
東洋科学は、紙容器の製造事業を拡大するため、四国化工機が新開発した紙容器成型機「PF-18」の導入も計画しています。また、国外への展開も視野に入れ、競争力のさらなる強化を図ります。
環境配慮が求められる時代にあたり、付加価値の高い独自商品を積極的に開発し、グループ全体の力を結集して、他社との差別化を進めていく方針です。
会社概要
- 所在地: 徳島県板野郡北島町
- 設立: 1961年5月2日
- URL:
四国化工機
- 所在地: 茨城県古河市
- 設立: 1962年5月10日
- URL:
東洋科学
四国化工機グループのさらなる成長に期待したいです。