GMOインターネット、GPUクラウドに追加投資に踏み切る
生成AIの発展に伴い、計算資源の需要が急増しています。これを受け、GMOインターネット株式会社は、その先進的なGPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」に対し約15億円の追加投資を行うことを決定しました。このサービスは、日本国内で最も高性能な商用向けGPUクラウドとして知られ、その基盤にはNVIDIA H200 Tensor コア GPUが使用されています。
追加投資の背景
近年、企業は独自の大規模言語モデル(LLM)の開発やAIおよびロボティクスの分野での進化が加速しています。このような急 激な変化に対応するため、GMOインターネットは2024年11月からNVIDIA H200 GPUを搭載したサービスを提供しており、さらなる支援を行うために256基のGPUを今後導入する計画です。
追加された計算リソースは2025年第4四半期に稼働予定で、これによりAI開発基盤の強化が期待されます。特に、自動運転技術やロボット開発など多岐にわたる産業領域において重要な役割を果たすでしょう。
企業の成長と競争力強化
GMOインターネット代表の伊藤正社長は、これまでのインターネットインフラの経験を活かし、お客様に対して最適なAI開発基盤の提供に力を入れると述べています。この追加投資は、国内市場での競争力強化だけでなく、国際的な競争にも対応するための重要なステップです。
「GMO GPUクラウド」は、すでに日本電気株式会社や自動運転開発のチューリング株式会社を含む数多くの企業に採用されており、今後もその需要は高まっていくでしょう。特にLLM開発や複雑な計算を要するプロジェクトにおいては、その性能が大いに貢献するはずです。
GPUクラウドサービスの特長
この「GMO GPUクラウド」の最大の特長は、NVIDIA H200 GPUを使い、国内最速の性能を実現している点です。2024年11月に公表された世界スーパーコンピュータランキング「TOP500」では、世界37位、国内6位にランクイン。特にマルチノード構成においては、圧倒的なパフォーマンスを誇ります。
こうした特長は、生成AIやマルチモーダルAIの開発に最適な環境を提供するものであり、さらなる競争優位を築く基盤となるでしょう。
今後の展望
GMOインターネットは約30年の歴史を持ち、インターネットインフラ事業において豊富な経験を有しています。今回の追加投資は、それを基にした次世代AI研究開発環境の強化を図るものであり、AIとロボティクスの分野における活用促進に大いに寄与することが期待されます。AIを活用したイノベーションの創出と国内企業の競争力強化を支援することで、日本のAI開発エコシステムの健全な発展に寄与する意向です。
この新たな投資により、GMOインターネットはその存在感をさらに強化し、国内外でのAI開発の最前線において活躍することが期待されています。私たちもその動向に注目し、この変革がもたらす未来を見守っていきましょう。