高知県いの町でスタートするAI搭載のオンデマンド交通アプリ

高知県いの町で新たなAIオンデマンド交通運行アプリが始動

高知県いの町で、SWAT Mobility Japan株式会社が導入したAIオンデマンド交通運行アプリ「伊野循環線予約アプリ」が、2024年10月2日より実証実験をスタートします。このアプリは、交通の利便性を向上させるための新しい取り組みの一環として登場しました。

便利さを追求した新アプリの仕組み

SWAT Mobilityは、過去に高知県いの町で実施された利便性向上のための計画において、そのデータ分析方法を活用しました。町営バスの伊野循環線がJR伊野駅へのアクセスを改善するため、乗降データと人流データを基にAIオンデマンド交通の導入シミュレーションを行い、その結果、従来の定時定路線と比べると、乗車時間を26分以上短縮できる可能性があることが示されました。これにより、利用者にとって大きな利便性向上が期待されます。

実証実験の運行概要

今回の実証実験は、令和6年10月2日から12月31日までの期間、8:00から17:00の間に運行されます。昼食時間帯の12:00から13:00は休憩時間となるため注意が必要です。利用者はアプリ「伊野循環線予約アプリ」を通じて予約が可能で、電話でも予約を受け付けています。なお、出発時刻や停留所の詳細はアプリで確認できます。

利用料金は無料で提供され、利用者は気軽にAI搭載の交通サービスを体験できます。これにより、特に日中の移動において、従来の交通手段に比べてより効率的で快適な移動が実現されるでしょう。

サービス改善を目指す

SWAT Mobilityは、実証実験を通じて、乗車人数の最大化と相乗り率の向上を図ることを目指しています。そのために、200以上のカスタマイズ可能なパラメーターを調整するほか、移動データ分析を継続的に行い、サービス内容を改善し続ける方針です。

SWAT Mobilityのビジョン

SWAT Mobilityは、「Empowering the world to move more with less」（より少ないものでより多くの移動を実現する）というビジョンのもと、オンデマンド交通システムや物流配送最適化システムの提供を行っています。特に複数の乗客を効率良く相乗りさせるためのルーティング・アルゴリズムは世界レベルの技術として認知されています。

福岡県いの町の皆さんが、この新たな交通手段を通じて移動の自由を享受することを心から願っています。今後の成果に期待が寄せられます。