2024年物流業界に迫る危機に対する現状と対策の実態
2024年4月1日から導入されるトラックドライバーの時間外労働時間の制限は、物流業界にどのような影響を与えるのでしょうか。X Mile株式会社が主催した「物流DX未来会議2024」に参加した業界関係者を対象に実施した調査から、その実態を探ります。
調査の背景
この調査は、2023年から行われてきた「物流2024年問題」に関する実態調査の第3弾です。ドライバーの労働時間削減による荷物輸送の減少が懸念され、業界全体での影響が試されています。調査では、運送業者や荷主に対する労働時間制限の実感や今後の対策について尋ねました。
調査結果
ドライバーの労働時間は減少
調査によると、トラック運送業界の約6割がドライバーの労働時間の減少を感じていると回答しました。「減った」が15%、そして「やや減った」が44%という結果でした。実際の影響は、法改正の施行前から徐々に顕在化しています。これに背景には、運送業者との連携の強化や、荷役時間及び配送ルートの見直しといった施策が挙げられます。
物流効率化への取り組み
調査の結果、改善策として選ばれたのは「運送業者との連携強化」が最も多く、続いて「待機時間・荷役作業の見直し」が続きました。このことから、業界内でのパートナーシップ強化と物流の効率化が求められていることが伺えます。そして、複数の業務をデジタル化している企業は65%に達しており、その多くが時間削減の恩恵を感じたとしています。
デジタル化の効果
具体的には、デジタル化によって業務負担軽減を実感している方が約40%に達しています。また、導入後に不満を寄せた人は1割未満でした。このように、ノンデスク業界においてもデジタル技術の受け入れは進んでいるようですが、依然として課題も存在しています。
調査概要
調査は2024年の9月から10月にかけて行われ、80人の物流業界関係者が参加しました。経営者や事業部長など多様な立場からの視点が集まりました。
まとめ
2024年問題に関する取り組みは急務です。運送業者間での連携が一つの鍵となる中、物流業務のデジタル化も重要な要素であることが浮き彫りとなりました。また、X Mile株式会社は11月28日まで無料オンラインセミナーを開催し、デジタル化と効率化のトレンドについて深掘りします。業界の未来を形作る重要な情報が得られるこの機会を、ぜひ活用してほしいと思います。
参考情報
X Mile株式会社では、物流業界に特化したSaaSプラットフォーム「ロジポケ」を提供しており、導入費用を抑えつつ多様な業務をデジタル化できるサービスを展開しています。このような技術の導入こそが、未来の物流の礎となるでしょう。