次亜塩素酸水が新型コロナウイルス不活化に寄与する実証結果報告
次亜塩素酸水の新たな可能性
新型コロナウイルスの脅威が続く中、消毒方法としての次亜塩素酸水に注目が集まっています。北海道大学の人獣共通感染症リサーチセンターが、次亜塩素酸水の新型コロナウイルスに対する不活化効果を実証した研究を発表しました。この研究は、日本エコ・システムズ株式会社の依頼を受けたもので、第二弾の実証実験となります。
研究の背景
次亜塩素酸水は、pH5.5で有効塩素濃度が40ppmの条件で用いられました。これまで強酸性の次亜塩素酸水が注目されていましたが、今回の実験では微酸性の次亜塩素酸水が新型コロナウイルスを瞬時に不活化することが確認されました。実験では、ウイルス液とサンプル液の比率を1:19とし複数回繰り返すことで再現性を確保しました。
結果と検証
実験の結果、次亜塩素酸水は30秒から10分の反応時間で、ウイルス感染価を約5桁減少させ、最終的には実験で検出不可能なレベルまで不活化されました。一方、同じ条件下で使用された蒸留水ではウイルスの不活化は確認されませんでした。
このことから、微酸性次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対する強力な消毒剤として有効であることが示されました。特に、政府系の独立法人である製品評価技術基盤機構からの評価も後押ししており、今後のさらなる検証が求められています。
意義と展望
今回の研究は、強酸性だけでなく微酸性の次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに対しても有効であることを示しています。この結果は、消毒用アルコールが不足している現状において、より安全な代替品としての次亜塩素酸水の利用が大いに期待されます。
次亜塩素酸水は、食品や物品の消毒に加え、手洗いにも利用できるとされています。これにより、新型コロナウイルス感染症に対する予防策が一層強化されることが期待されています。
今後の取り組み
研究責任者の玉城英彦名誉教授は、次亜塩素酸水のさらなる可能性を探るため、今後も積極的な検討を行う意向を示しています。また、今月11日に開催される次亜塩素酸水の普及促進に関する記者会見も注目です。各専門家が集まり、この消毒方法の有効性や安全性について詳しく議論されます。研究の進展や成果は、私たちの生活において重要な役割を果たすことになるでしょう。
今後の研究結果や新たな発見に期待しつつ、安全な消毒法として次亜塩素酸水が広まることを願います。
会社情報
- 会社名
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株式会社あかりみらい
- 住所
- 北海道札幌市北区北十一条西2丁目セントラル札幌北ビル4階
- 電話番号
-
011-876-0820