シーフードショー2024
2024-07-22 14:46:37

東京シーフードショー2024に出展するカナダの微細藻類培養技術

東京シーフードショー2024:インダストリアル・プランクトン社の挑戦



カナダのインダストリアル・プランクトン社が、2024年の東京シーフードショーに再出展する。特に注目されるのは、同社が誇るフォトバイオリアクター、標準機PBR1250Lだ。この装置は、微細藻類の培養を自動化することで、大幅な生産効率の向上を実現している。

フォトバイオリアクターの魅力



フォトバイオリアクターは、世界30カ国以上に導入されており、多くの実績を持つ。日本では、昨年8月に開催されたジャパン・インターナショナル・シーフードショーで初めてお目見えした。その際に展示された研究用小型機PBR100Lは、多くの来場者の関心を集め、今年も引き続き注目を浴びることが期待されている。昨年からの1年で、標準機PBR1250Lの有効性が確認され、4つの企業が導入を決定した。

2024年シーフードショーでは、東京ビッグサイトの東館5-6ホールで開催される。このイベントでは、同社の最高科学責任者であるShawn Glover氏が、標準機PBR1250Lの実演を行う予定だ。ブースはK-64に設置され、特に今年はデモンストレーションに注目が集まる。

高効率の生産が生まれる理由



フォトバイオリアクターは、微細藻類の生産を自動化し、効率化、品質向上を実現するために設計されている。この装置によって、大量の藻類を継続的に生産可能となり、同時に労働力とコストを大きく削減できる。

例えば、水産業においては、微細藻類は魚介類養殖の根本であり、稚魚や稚貝などの給餌に不可欠だ。藻類の生産コストが種苗生産の40%を占めるため、良質な藻類の安定供給は収益にも直接影響する。さらに、高付加価値原料としても注目されており、DHAなどの栄養素を含む微細藻類は、健康食品や医薬品、化粧品などで使用される。

画期的な連続培養機能



このフォトバイオリアクターは、1250リットルの容量を持ち、毎日200リットルから400リットルの微細藻類を生産することができる。例えば、イソクリシスの場合、1日あたり35兆個の細胞を収穫することが可能だ。従来のバッチ培養方式と比べ、75,000リットル分に相当する。

特に凄まじいのは、一度の接種で最大3か月間の連続培養ができる点で、これは従来の方法の効率を大きく上回っている。これにより、日常的な清掃、収穫、培地の補充作業は全て自動化されており、必要な労働力を大幅に削減している。

未来の水産業を支える技術



このテクノロジーは、特に微細藻類の品種によって異なる連続生産密度を設定できるため、非常に柔軟性に富んでいる。タッチパネルを通じてリアルタイムで培養状況を把握でき、パラメータの調整も遠隔で可能。これにより、作業員が現場にいる必要がなく、業務の効率化が進む。

最後に



インダストリアル・プランクトン社のフォトバイオリアクターは、環境や経済的な課題を克服しながら、高品質な微細藻類を生産する新しい手法を提供する。今回のシーフードショーでのデモンストレーションが、多くの人々にその真価を伝える機会となることは間違いない。2024年、東京シーフードショーでの活躍が今から楽しみでならない。

詳細情報やデモ申し込みなどは、以下のリンクから確認できる。
インダストリアル・プランクトン社


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会社情報

会社名
株式会社SEAPAジャパン
住所
大阪市北区中津3-10-4 西田ビル2階
電話番号
050-3561-8240

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