船場のエコリサイクル
2024-10-02 19:54:57

建設廃棄物の分別で94%のリサイクル達成、船場のエコな取り組み

株式会社船場のリサイクル取り組み



株式会社船場は、東京都港区に本社を置く企業で、2021年以来、「未来にやさしい空間を」のミッションに基づき、環境に配慮したエシカルデザインの空間づくりで注目を集めています。彼らは「つくる」だけでなく、「つかう」や「すてる」ことに対しても責任を持ち、ゼロウエイストの施工を目指しています。

建設業界の課題



建設・内装業界では、過去から続くスクラップアンドビルドの手法により、毎年大量の廃棄物が発生しています。令和4年度のデータによると、建設業からは8,017万トンの産業廃棄物が排出され、このうちの約21%が建設業からのものです。特に、混合廃棄物の再資源化率は他の廃棄物に比べて低く、63.2%の再資源化が難しい状況です。

廃棄物をリサイクルするには、適切な分別が必要ですが、内装工事現場から出る廃棄物は多彩な種類が存在し、分別が困難です。その結果、多くの廃棄物が中間処分場でまとめて処理され、リサイクルされずに埋め立てられてしまうケースが常態化しています。

ゼロウエイストの推進



この課題に対処するため、船場は2020年にゼロウエイスト推進室を設立しました。彼らは、工事現場や解体会社、収集運搬会社、中間処分会社、リサイクル会社などの関係者と協力し、分別作業に取り組んでいます。2021年からは、8つの重点分別品目を設定し、現場で廃棄物が素材ごとに分別されるようになりました。

その結果、2020年時点で73.3%だった「1次リサイクル率」は、現在94%にまで向上しました。この数値は、現場で出た全廃棄物のうち、適切に分別された廃棄物の割合を示しており、船場の取り組みの成果を物語ります。

トレーサビリティの確立



船場では、リサイクル率を把握するために、マニフェストシステムを導入し、素材ごとの廃棄物数値をリアルタイムで管理できる仕組みを整備しました。また、一部のプロジェクトでは、中間処分以降のトレーサビリティにも取り組み、「電通デジタル本社オフィス」の内装工事では1次リサイクル率100%、最終リサイクル率99%を達成しました。

石膏ボードのリサイクル



加えて、船場は特にリサイクルが難しいとされる石膏ボードの循環にも注力しています。解体時に回収された廃石膏ボードを原材料とし、新たな石膏ボードを製造するプロジェクトが進行中です。これにより、廃棄物を資源へと再生する仕組みを築いています。

資源循環型社会の共創



船場は、空間を使い終えた後を考えた設計を推進しています。資源の循環性を考慮した取り組みにより、今後さらなるリサイクルの向上を目指すとともに、エシカルなデザインを広め、社会全体での資源循環社会の実現を目指しています。彼らのビジョンには、同じ志を持つ企業との連携による相乗効果が期待されています。

船場について



商業施設、オフィス、教育、ヘルスケアなど、さまざまな空間のデザインと施工を手掛ける株式会社船場は、環境への配慮を重視しています。東京証券取引所に上場している同社は、持続可能な未来に向けた取り組みを続けています。


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会社情報

会社名
株式会社船場
住所
東京都港区芝浦1-2-3シーバンスS館9F
電話番号
03-6865-1008

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