導電性微粒子拡大
2024-10-10 16:46:30

積水化学、滋賀の多賀工場で導電性微粒子の生産能力を拡大へ

積水化学工業株式会社は、滋賀県の多賀工場において、導電性微粒子「ミクロパールAU®」の生産能力を増強するプロジェクトを発表しました。この計画は、2028年度上期からの稼働を見込んでおり、未来の電子機器市場における需要拡大を視野に入れた戦略です。

「ミクロパールAU®」は、均一な粒子径を持つ樹脂粒子に金属被覆を施した製品で、主に電子部品と基板間の導通や、機構部品の接続に使用されます。具体的には、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのガラス基板上で、ICチップの電極と接続を行う異方導電フィルム(ACF)としての役割を果たします。積水化学が持つ独自の生産技術により、品質の高い導電性微粒子が実現されているため、顧客からの信頼も厚い製品です。

生産能力の増強に向けた今回の投資額は約20億円で、主に多賀工場における生産設備の強化に充てられます。積水化学が織り成すこの生産計画は、次世代ディスプレイや車載分野など、革新的な技術を活用した市場においても高い需要が見込まれており、今後のビジネス展開において重要な役割を果たすことが期待されています。

また、同社は導電性微粒子の生産にとどまらず、半導体分野への拡大も視野に入れていますこ。この取り組みは、単なる製品の供給にとどまらず、品質向上に向けた絶え間ない努力の一環として位置付けられています。持続可能な社会を実現するための高機能な物作りを目指す中で、今後も様々な分野への応用が期待されることでしょう。

多賀工場は1988年に設立され、導電性微粒子のほか、工業用両面テープや低アウトガスの離型フィルムを生産しています。製造品質の向上に向けた努力を続け、利用者にとって価値ある製品を提供し続けています。新たな生産能力の向上が達成されることで、ユーザーのニーズに応えるだけでなく、未来の技術革新に貢献する重要な一手となることでしょう。

今後、積水化学は導電性微粒子「ミクロパールAU®」を通じて、便利で快適な暮らしの実現とサステナブルな社会の構築に向けて、一層の努力を重ねていくことを目指しています。製品開発にあたっては、品質と性能の両立を図り、業界における信頼を深めていく方針です。


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会社情報

会社名
積水化学工業株式会社
住所
大阪市北区西天満2丁目4番4号
電話番号
03-6748-6460

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