不登校の子どもたちが語る新しい子育て論
2021年度、日本の不登校の子どもたちが過去最多の約25万人に達しました。この数は年々増加しており、背景にはいじめや貧困、発達障害、精神疾患、虐待などさまざまな理由が関わっています。特にコロナ禍では、学校が休校になったことで、家に閉じ込められる形となり、精神的に辛い状況に置かれる子どもが増えてしまいました。
彼らは、周囲の目が気になり外で遊ぶことすら困難になっています。中には、「もう無理だ、誰か助けてほしい」といった切実な声を上げる子どももいました。さらに、自己肯定感を失い、「私はダメな子なのか」と自問自答しながら日々を過ごしている子どもたちもいます。
2021年度には自殺の件数も過去最多となり、社会全体がこの問題に目を向ける必要があります。不登校が子どもだけでなく、保護者にも影響を与え、その孤立感も深刻です。このような社会課題に対処するため、シンポジウムを開催いたします。
シンポジウムの開催について
イベント情報
- - 名称:シンポジウム『中学生と不登校~フリースクールってどんなところ?~』
- - 日時:2023年9月3日(日)
- - 場所:吹田市文化会館メイシアター和室(阪急吹田駅より徒歩1分)
- - 参加費:500円
- - 定員:25名
- - ゲスト:フリースクール「ここ淡路校【ういるも】」の中学生3名
- - 司会:上岡拓矢(フリースクール「ここ南吹田校【いどばた】」責任者)、大達朱里
- - 主催:NPO法人ここ
- - 申し込みフォーム:こちらをクリック
このシンポジウムでは、フリースクールに通う生徒たちが、自らの経験と感じていることを率直に伝えます。親にとっても子どもたちの声は貴重で、共感できる部分が多いことでしょう。彼らの生の声を聞くことにより、不登校という問題を社会全体でどう捉え、理解するかのヒントが得られるかもしれません。
NPO法人ここについて
NPO法人ここは、大阪府吹田市に本拠地を置く団体で、不登校を経験した子どもたちが安心して学べる場を提供しています。2008年に設立され、子どもたちが教育機会を失わないようにするために、学びの場や居場所、また就労支援なども行っています。現在、フリースクールは複数運営されており、在籍する生徒たちは約60名にのぼります。
- 吹田校【あまかり】
- 南吹田校【いどばた】
- 淡路校【ういるも】
- 阪急吹田校【おりまる】(2023年10月開校予定)
家族や地域社会の関係を再考するきっかけとして、シンポジウムの参加をぜひご検討ください。子どもたちが自ら声を上げることで、新たな子育ての視点が生まれることでしょう。